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教員コラム

GO TO かやねずみ ウィズコロナ

GO TO トラベル事業が始まりました。新型コロナウイルス蔓延で外出を自粛していたので、京都を離れて心と体を解放したいところです。しかし、市中感染の危険性があります。猛暑続きのため、熱中症にも気をつけなければなりません。感染症対策が万全で涼やかなところを探し求めたところ、琵琶湖博物館に行き着きました。ここはお気に入りスポットで、年間パスポートをもっています。

早速、お出かけです。逢坂関を超えて、大津港から湖沿いに博物館に向かいます。夏の日差しに煌めく湖面を眺めていると、ほどなくして駐車場に着きました。ところが、長蛇の列で3時間待ちとのことでした。いたしかたなく諦めて、隣接する水生植物公園みずの森に向かいました。例年、かきつばたや睡蓮を見に訪れていますが、この季節は初めてです。花は咲いていないのではと思いつつ、検温と消毒を済ませて入場すると、睡蓮や蓮を始め、多くの花が咲いていました。蓮の実羊羹なるものを買って、その日は帰りました。

翌日、再挑戦です。今回は9時半頃に駐車場に入りました。途中、道を渡るダンゴムシを眺めたり、ウシガエルの太い声を聞いたりしながら、博物館に向かいました。待ち受けていたのは、またもや、長蛇の列です。係の方がカウンターを片手に人数を数えています。幸い入館できましたが、すぐ後の方は整理券を受け取っていました。しばらく入館できないようです。館内は入館者数制限をしているため、ゆったりしていました。

お目当てのかやねずみに直行です。かやねずみは日本で一番小さなねずみで、茅などで球形の巣を作って暮らしています。ハムスターが小さくなって、しっぽが長くなったと思ってください。いつもは巣の中で折り重なって寝ているのですが、この日は茅から茅へと移動したり、サツマイモを食べたりしています。8匹のかやねずみがそれぞれに動いています。至福のひとときでした。9月下旬から後期授業が始まります。大学近くの桂川の河川敷にもいるそうなので、授業後の夕暮れ頃、観察に行こうと思います。

竹西正典