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koka心理コラム スタート☆彡

心理学の面白さを少しでもお伝えできれば!
との思いで、ちょっとしたコラムを月1回ほどアップいたします♪

最初の心理トピックは、京都でよく話題になる「鴨川の等間隔の人々」についてです。
京都では、鴨川を楽しむことを「鴨リング」と呼ぶこともあるそうですね。
目にされたことがある方も多いかもですが、初夏の陽気漂うような今日このごろ、四条大橋や三条大橋などから鴨川を眺めると、
お外を楽しむ人々が鴨川沿いに等間隔に並んでいる姿が見られます。
これは、なぜでしょうか。本当に等間隔に並んでいるのでしょうか?

ここには、その光景を見ている側のとらえ方に特徴があります。
人は何かを知覚(認識)するとき、簡潔にまとまりを持ってとらえる傾向がある(群化の法則)と言われています。
電車の横並びの座席を思い浮かべてください。
比較的空いている場合、細かく言えば同じではないはずなのに、等間隔に座っているように見えることってないでしょうか。

また、鴨リングする(鴨川沿いに座る)人々にも、自然と等間隔になるような意識が働いています。
これは「パーソナルスペース」と呼ばれるものです。
人は落ち着いた気持ちを保とうとして、見知らぬ人(親しくない人)とは一定の距離を保とうとする傾向があります。この距離のことを、最近では誰もが耳にする言葉となった「ソーシャル・ディスタンス」と呼びます。
つまり、人はプライベート空間を守るために、自然と一定の距離を保つ行動パターンがあるのです。

こんな感じで、心理学が関係するトピックを提供していきたいと思います。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

令和3年5月12日 谷本拓郎

ほっと一息つける鴨川風景