京都光華女子大学 健康科学部 心理学科 ニュース コロナ禍における大学の授業(教員コラム)

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コロナ禍における大学の授業(教員コラム)

コロナ禍における大学の授業

 

 ワクチン接種が進んで、ようやくコロナ禍も終結かと思いきや、オミクロン株の登場で再び先行きが見えにくくなってきています。

 大学の授業や学校での生活も、様々な形でコロナの影響を受けていますが、それでもこの2年間で、オンライン授業の導入など、コロナ禍における大学の授業もずいぶんと整備されてきたと思います。

 ここでは今年度の授業で行った試みをいくつかご紹介します。

①オンデマンド授業

 配信された授業動画を視聴し、課題を提出するという授業形式です。授業を好きな場所・好きな時間に受けられるというメリットがあり、提出してもらった課題に教員からコメントやフィードバックを行うことも可能なので、場合によっては対面授業以上に細やかなやりとりができます。

②リアルタイム授業でクイズ

 対面授業をしている時に、授業中にちょっとしたクイズを出したりすることがありました。対面授業ではいくつか選択肢を出して「1番だと思う人?」と挙手してもらうなどの方法をとっていましたが、オンライン授業ではZoomの投票機能を使って選択肢を選んでもらう形で行いました。投票結果を共有することもできるので、最終的な結果(どの選択肢が一番多かったか、など)が具体的な数字で見られて、対面授業とはちょっと違った面白さがありました。

 

③バーチャル箱庭療法体験

 パワーポイントの3Dモデル機能を使って、バーチャルで箱庭を作ってみる、というデモンストレーションを行いました。回転や拡大・縮小ができる3Dのフィギュアを置くので、まさにバーチャルです。実物の箱庭とはずいぶん違うとは思いますが、シンプルに面白がって頂けたかなとは思います。

 

④オンライン共同描画

 Zoomのホワイトボード機能を使うと、複数人でひとつのホワイトボードを共有して絵を描くことが可能です。これをブレイクアウトルーム機能と組み合わせて、小グループに分かれてオンラインで共同描画を行ってみました。PCやスマホで絵を描くのが難しかったという方もおられましたが、できあがった絵はグループごとに全く異なる仕上がりになっていて、オンラインでも絵には個性が出るし、タッチの違いもわかるんだなぁと思いました。

⑤オンラインゼミ・ハイブリッドゼミ

 ゼミの授業を、オンラインや対面+オンラインのハイブリッドで行いました。学生さんもZoomなどの操作に慣れてこられて、発表の時は、画面共有機能を使って資料を提示し、口頭で資料の説明をするという形でスムーズにこなしてくださるようになりました。適応力・吸収力がすごいです。

 

 こんな風に、学生の皆さんにも支えて頂きながら、コロナ禍でも大学での学びは継続しています。特に、ご入学を控えておられる方は4月以降の状況が心配かとは思いますが、今後もよりよい学びの環境を確保するために改善と工夫を重ねていきますので、ぜひ楽しみにして春を迎えて頂けたらと思います。

 2022年1月14日 大谷多加志