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教員コラム

平安なでしこ交番見学

本学は、京都府右京警察署と地域の安全・安心等に関する協定を締結しています。この協定は、それぞれの持つ専門分野を活用して相互に連携し、地域の安全・安心及び双方の業務・教育の充実を目的としています。協定の一環として、3回生のゼミ生と「平安なでしこ交番」見学に行きました本学から五条通りを少し西に行った所に、西五条交番があります。ここは「平安なでしこ交番」で、女性警察官が常駐しています。

到着すると、2人の女性警察官が笑顔で迎えてくれました。警察業務全般についてのお話の後、女性警察官が元彼によるストーカー行為や痴漢被害に対応しているお話しを伺いました。

靴を脱いで階段を上っていくと、鑑識課の方が待ち受けていました。ゼミ生全員手袋をして、白紙についた指紋・掌紋を採取する体験をしました。まず、ピンセットで白紙を薬液に浸して机の上に置いておくと、しばらくして指紋が浮かび上がってきました。次に、もう1枚の白紙に磁性刷毛で粉をまんべんなくつけていくと、すぐさま掌紋が出てきました。



さらに、偏光サングラスをかけブルーライトを衣服にあてて、DNAの付着箇所を発見するという体験もしました。


1階に戻り、警察官の装備品を拝見しました。防弾チョッキやヘルメットを手に取ると予想よりはるかに重く、職務の重さと命の重みを感じました。




その後、巡回訪問にお供しました。西京極のマンションにお住まいの高齢者のお宅に伺いました。「今日はロックの日(6月9日)ですので、自転車のロック(施錠)を忘れないようにしてください。」、「特殊詐欺が横行していますので、気をつけてください。」とお声かけをして、市民の安全を確認しながら、防犯意識を喚起されていました。


ゼミ生は、社会心理学に関心をもっています。今回の体験は、社会に生きる人の心と行動を学ぶ彼女たちにとって、ゼミでの学びや卒業後の生き方を考える上で、大切な宝物となると思います。
右京警察署の方々に深く感謝しています。

竹西正典