2025.05.21 教員紹介

新任教員:淀 直子(よど なおこ)先生

みなさん、はじめまして。4月に着任しました淀 直子(よど なおこ)です。これから、どうぞよろしくお願いします。

 

専門分野・研究テーマ

私の専門分野は臨床心理学です。臨床心理学は、心理学の理論に加えて心理臨床の実践から学び、心理臨床の実践に活かす学問です。私は、深層心理学といわれる精神分析や分析心理学に関心をもち、その理論を基盤に、心理臨床の現場でこころに悩みや問題を抱える子どもたちや青年期・成人の人たちへのカウンセリングや心理療法を行ってきました。その方法は、その人の固有の特徴や生き方を大切にして、相互交流をしながらこころの世界やこころの体験を、その人と共に見つめ理解していこうとするものです。長く時間がかかり、自分と向き合うことでつらくもあるのですが、深い自己理解とこころの成長につながります。私は、こころを理解していこうという相互交流から、どのようにこころが成長し豊かになっていくのかということに関心があり研究のテーマにしています。
 

● プレイセラピーと子どもの遊び

 プレイセラピー(遊戯療法)という言葉を聞いたことはありますか?大人は困っていることや悩みを言葉で伝え相談し、言語的なやりとりして心理療法を行っていきます。しかし、子どもはそれが十分にできません。そこで、非言語的な交流を多分に含んだ遊びを通して心理療法を行っていきます。それがプレイセラピーです。子どものこころを受けとめ考えようとする大人とその場があると、子どもは不思議とそれをキャッチして自身のテーマに取り組みはじめます。その感性と好奇心にはいつも驚かされ感動します。

私は長く子どもの心理臨床の場で働きプレイセラピーをしてきました。そこで、子どもの動きや遊びには意味があるということを学び、その意味が理解できたときに遊びが進展することを幾度となく経験しました。プレイセラピーではなくても、日常生活のなかで、遊びこころをもって子どもと遊びを共にすると、新たな気づきや発見をその子どもと一緒に体験できるかもしれません。





みなさんへのメッセージ

 大学時代は一生のうちで特別な時期です。さまざまなことにチャレンジをして、自分に合うもの、より学びたいもの、自分がやってみたいものを見つけてください。学生時代に主体的に取り組んだ経験は必ず力になります。


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