京都光華女子大学 健康科学部 心理学科 ニュース 京都文化心理学~香り袋作り体験の振り返り~

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京都文化心理学~香り袋作り体験の振り返り~

11月12日、「京都文化心理学」では、前回の香り袋作りで作成した香り袋を持参し、自分や他の人の作った香りを試しながら、体験を振り返りました。

3つの香りのうち、バニラの含まれる、甘めの、現代向けにアレンジされた香りを作成した受講生が大多数でしたが、
「同じものをベースにしているのに、少しのことでこんなにも香りが違うものかと驚いた」という感想が多くみられました。

作成の過程や自宅に持って帰ってからの、香りの変化に気付いた人もいました。

「自分の好みの香りが作れた」という人も、「調合が難しくなかなか思うようにいかなかった」という人もいましたが、
「みんなで一緒に香り作りをするということが楽しかった!」ですね♪

図1


★少しだけ専門的な話★
香りが安らぎをもたらすのはなぜか、ということについて、青島(2007)を参考に、3つの観点から整理できるのではないかと考えています。
今回の振り返りと関連付けてみると、「生理的な作用」(良い香りで良い気分)、「心のはたらき(思い入れ、信念)」(自分で作ったもの、自分だけのものという特別感)、「香りとともにある人・もの・ことよる効果」(皆と一緒にワイワイと作ること)などが、この経験が楽しいものになったことに関係しているのではないでしょうか。

青島均(2007).香りの科学はどこまで解明されたか
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