2月13日（土）、ハートンホテル京都に於いて、心理学科恒例行事のひとつである「2年生研修」を開催しました。

研修の目的は、次年度から始まるゼミのメンバーや担当教員と交流を深めることと、心理学科の先輩の話を聞いて、進路選択や自分の将来について考えるきっかけとすることです。

午前中は、本学キャリアセンター職員の方から「就職ガイダンス～卒業後の未来に向けて～」というテーマで、就職戦線の状況、就職活動の進め方、企業が求める能力、今からやっておきたいことなどについて、具体的にお話しいただきました。就職活動のときに行う自己分析では、成功体験はもちろんのこと、失敗体験（と自分が思っていること）もそれをどのようにして乗り越えたのか、そこから何を学んだか、など様々な視点から深く考えてみれば、仕事で活かせる能力や適性も見えてくるというお話が印象に残りました。
また、「成功の秘訣は早期スタート」。キャリアセンターへも早めに相談へ来てくださいとのメッセージをいただきました。お話しくださった職員さんは人間関係学科（心理学科の前身）の卒業生でもありますので、キャリアセンターに先輩がいらっしゃることは、とても心強いですね！

次に、心理学科の3名の先輩から、進路や就職活動に関するご講演をいただきました。

4年生の就職活動を終えた先輩は、演者の中では2年生にいちばん近い視点から、就職活動の実際についての話をしてくれました。ご本人はUターン就職をされるということで、Uターンならではの苦労やどのようにして乗り越えてきたかということについて、具体的な話を聞くことができました。

本学大学院心理学研究科1年生の先輩は、大学院入試や大学院生活について話してくれました。受験勉強の方法、大学院の授業のこと、カウンセラーという仕事への覚悟などについて具体的にお話しいただき、進学希望の2年生や進学を迷っている人にとって、有益な情報となったことと思います。

社会人として2年目の卒業生の先輩からは、就職活動や現在の仕事のことなどをお話しいただきました。「社会人とは何か？」というお話から始まり、ユーモアを交えながら後輩への厳しくも温かいメッセージをいただきました。資格の話ひとつとっても、それを実際の仕事の上でどのように活かしているかといったエピソードを伝えてくださいました。大学生活で力を入れていることは社会でも役に立ちますし、また、それを役立てるのは自分次第だということでもありますね。

3名とも、ご自身の経験から出てくる言葉はとても力強かったです。
また2年生の立場に立ってお話ししてくださいましたので、話を聞いた2年生は、少し先の未来に思いを馳せ、今しかない自分の学生生活をどのようにしていくかを考える、よいきっかけになったのではないでしょうか。

それぞれ素晴らしい講演を聴いた後、一旦お昼休みをとりました。次年度からのゼミごとに担当教員も交えてテーブルを囲み、美味しいランチをいただきながら、交流しました。

午後からは、キャリアセンターから講師の先生にお越しいただき、社会人としてのマナーについて、講義と演習を通じて学びました。社会では、電話や訪問時、郵送物・メールなどにおいて、マナーがあります。まずそれについて知っておくことが就職活動時の心の余裕につながり、ひいては、面接などで自分の力が発揮できることにつながっていきます。また、マナーは「相手を思いやる気持ち」から生まれる、という先生からのメッセ―ジを忘れず、気持ちのよいやりとりができるようになりたいですね。

2年生のみなさんは、この研修を通じて、次年度からのゼミや進路選択に向けて、今やるべきことを改めて認識できたのではないでしょうか。時に真剣に、時に和やかに、大変充実した半日でした。