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授業紹介

「デフリンピック サッカー日本代表 堀井聡太さんの話から」

2年生の聴覚障害学で、ゲストスピーカーとして、デフサッカー日本代表の堀井聡太さん(龍谷大学4年生)をお招きしました。

以下、学生のレポートを抜粋します。

・今まで視覚障がいのある方のサッカー(ブラインドサッカー)は知っていたが、デフサッカーやロービジョンサッカーのように多くの障がい別のサッカーがあることを聞き、こんなに多くの形があることに驚いた。
 正直、お話を聞くまでは、聴覚障がいもパラリンピックの競技に含まれていると思っていた。分かれている理由はそれぞれだが、パラリンピックと同じくらいの知名度まで盛り上がり、もっと競技人口が増えればと思う。
 堀井さんが、障がいの程度はあってもそれを個性とし、そして何よりもサッカーが大好きだというひたむきな熱い気持ちを持って、思い切り打ち込んでいる強い思いが伝わってきて、心から応援したいと思った。

・現在、コロナ禍でマスクが手放せない生活が続いているが、口元を隠すことで視覚からの情報が遮られたり、声がこもって高音が聞こえにくくなったりと、マイナスの面がある。私自身も生活の中で聞き返す回数は実感できるほどに増えている。
 堀井さんがバイトをしている塾では、筆談も併用していると話されたが、大変な苦労だと思う。私も塾でバイトをしているが、以前は子ども達がわからなくて悩んでいたり考え込んだりしていることを表情から読み取っていたが、マスクをして下を向いていると、わかっているのかどうかの判断が難しい。
 「大丈夫?」などの声掛けをしながら様子をみるようにはしているが、表情の大切さを実感している。話す時は相手と目を合わせて話すという当たり前のことを当たり前にできる必要を痛感した。

 ・中学・高校の思春期は、聴覚障害のある人にとって、自分の障害について考える重要な時期であると感じる。難聴のある子どもの言語発達や聞こえの支援をするだけでなく、そういった時期にさしかかった子どもの話を聞くこともSTの役割の一つだと感じた。

 ・大学生になってから使い始めたと話された堀井さんの手話は速く、そして滑らかで驚いた。私は数年前に手話を習っていたことがあり、少しだけ使うことができるが、スムーズには話せない。
 堀井さんは中学の時に難聴学級では手話を見ていた。実際に自分で積極的に使い始めたのは大学入学後であっても、手話に関する記憶があるためにスムーズに用いることができるのではと思った。加えて、デフサッカーの目標に対する情熱も大きかったのだとあらためて感じた。

デフサッカー日本代表の堀井聡太さん