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授業紹介

「姿勢調整と移乗の演習授業」

明けましておめでとうございます。

大学は1月4日から授業が始まっていますが、今回は12月に行われた「姿勢調整と移乗」の授業を紹介します。

毎年、3年生の長期実習の前に、理学療法士の先生に来ていただいて、この演習授業を行っています。

言語聴覚士が担当する摂食嚥下障害の分野では、患者さんの姿勢を調整することが「飲み込みやすさ」に大きく影響します。身体の麻痺などにより、ご自分で動けない患者さんの場合は、ベッド上で寝ておられる状態から身体を移動させ、ベッドのリクライニングの角度を調整して、また頭部がやや前傾する姿勢をとれるようにするなど、言語聴覚士がセッティングをして、食事をしていただきます。

また、現場では、病室からリハビリに行く時、リハビリから戻る時など、ベッドから車椅子または車椅子からベッドへの移乗のお手伝いをすることもあります。どのような方法で身体を動かすと体重の重い方でも動かしやすいのか、てこの原理の考え方や身体をすべらせる時に使うシート(実は、ゴミ袋)なども用いて、コツをわかりやすく教えていただきました。

また、窒息時の緊急対応の方法や、三人一組になってベッドからベッドへ患者さんを移送する方法も、合わせて指導していただきました。はじめての経験でしたが、臨床現場での実践をイメージしながら、みな積極的にチャレンジしていました。

この授業の様子を撮影した動画は、Instagramにも投稿していますので、ぜひご覧ください。

窒息時の緊急対応の方法

ベッドへ患者さんを移送する方法