2026.05.11 教員コラム

進化とヒトの心6(教員ブログ:上田Dr)

前回「進化とヒトの心5」では、甘味がなぜ、我々にとって強烈な報酬となるのか、その進化的意義についてご説明しました。

それでは、酸味、塩味、苦味、うま味は、進化的にどのような利点があるのでしょう?

繰り返しになりますが、進化的利点、ということは、個体の生存に役だつ、あるいは種の存続に役立つという意味です。

「塩味」は、ずばり塩分を感じる味覚です。塩つまりNaCl(塩化ナトリウム)は、私たちの体の中に非常にたくさん含まれ、血液の濃度を保ち、血管の中に水分を保持することに役立っています。つまり、不足することが死に直結するわけです。野生動物でも、特に草食動物は塩分の接種に苦労することがあり、調べてみると、日本にも海水並みの塩分濃度の長野県の鹿塩(かしお)温泉のように、塩分を求めて野生の動物が来る、塩場と呼ばれる場所があるようです。

さて、このように、我々の体に必要な、つまり個体の生存に役立つ、あるいは種の存続に役立つ情報は、どういう情動を引き起こすのでしたっけ?

そう、「快」です。「甘味」のときに、同じ話をしたと思います。では、ほかに「快」を引き起こす味はあるでしょうか?わかりますね、「うまみ」です。最後に発見された「基本五味」である「うまみ」の舌にある受容体は、グルタミン酸、イノシン酸などのうまみ成分に反応し、「うまみ」は食べ物に十分なたんぱく質が含まれているかどうかの指標となります。

我々ヒトは、理屈で考えて行動することができます。例えば、最近たんぱく質が不足してるな、と考えて、たんぱく質が豊富な食べ物をとる、といった行動ですね。しかし、野生の生き物の場合、そんな風には事は進みません。「快」は、「快」を引き起こす刺激を求める行動を活性化させます。「甘味」「塩味」「うまみ」は、それぞれ体に必要な栄養分の摂取を、動物が知らない間に促進する、そういう役割を果たしているわけです。

それでは、「酸味」、「苦味」はどうでしょうか?

ちょっと長くなってきましたので、また次回お楽しみに。
https://www.k.u-tokyo.ac.jp/information/category/press/8641.html


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