先週、舞鶴赤十字病院の真下先生(理学療法士)を講師にお迎えして、2月から4週間実習に出る3年生にベッド上での患者さんの姿勢の整え方や車椅子への移動介助をレクチャーして頂きました。「言語聴覚士(ST)にはそのような勉強が必要なの?」と思う人もいるかもしれません。
「立ったり・歩いたり・着替えをする」などの動作練習は理学療法士や作業療法士の専門分野ですが、言語聴覚士が行う発声構音(話す)・えん下(飲み込み)の練習では、患者さんの状態に適した姿勢調整がとても重要になり、担当セラピストは自分でできなければいけません。また、訓練室まで移動が困難な場合(血圧の状態などで)は、車椅子に移動後、病室で訓練を行うこともあります。
患者さんだけでなく、自分の体(腰など)にも負担を掛けずに介助をするためには技術や工夫が必要です。実習での現場経験を想定し、実践的な演習を行いました。
初めての長期実習で3年生は緊張しており、今週末には実習でお世話になる施設の方々との面談もあります。顔つきは一気に変わりましたが、これもプロへの大きな一歩ですね。