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学外活動

実習日誌

実習中の学生たちに「実習はどう?」と尋ねると、ほとんどの学生が「楽しいです」「学ぶことがたくさんあります」と前向きな返答をくれます。
しかし「でも・・」と言葉が続き、「日誌がうまく書けません」「日誌が大変です」と言います。

実習生は、実習を終えた日に必ず実習日誌を書き、次の実習に行った時に実習先に提出をします。
実習日誌の表面には「本日の実習課題」「実習内容」などを書く欄があり、裏面には「考察」「職員から受けた指導内容」などを書く欄があります。
A4用紙1枚裏表ですので、それほど書く量が多いわけではありません

では、実習生が日誌に苦戦するのはどうしてなのか。
それは裏面の「考察」のところになります。

「考察」は、実習で考えたことを書くところになります。
そのため、実習で行った事実だけを書くのでは不十分ですし、「楽しかった」など感想になってしまってもいけません。
実習で何を行ったのか、それをどのように思ったのか、それはなぜそう思ったのか、そう思うことについて何を考えたのかと考えを深めていく必要があります。

例えば
「利用者の方とお話をしました」
これは事実です。

「利用者の方とお話をして楽しかったです」
これは感想です。

「利用者の方とお話をして、楽しかったです。それはその利用者の方の生活背景がわかったからです。生活背景がわかったことで、その方が〇〇が好きだと言っていたことの意味を理解することができました」
これが考察になります。

実習で疲れて帰ってから日誌を書かなければいけないというのは非常に大変です。
(日誌はペン書きなので失敗もできません。下書きを書いてからペン書きをする実習生がほとんどです)
集中実習であれば、夜のうちに日誌を仕上げて、翌日の実習で提出する必要があります。

しかし、通年型実習であれば、1週間考えることができます。
その間に教員に相談することもできます。
実際、日誌の下書きを見てほしいと、学生からメールがきて助言をすることもあります。

実習日誌を書くことは大変ですが、実習を振り返り、その時自分が何を感じていたのか、何を考えたのか、どういった視点を持てたのかを言葉にすることは、実習を深めるためにも非常に重要なことになります。
また、社会福祉士は、仕事でもケース記録や相談記録、支援計画など多くの文章を書きます。
そのため見聞きしたこと、考えたことをどのように文章にするかはしっかり経験を積んでおく必要があります。

大変ですが、書けば書くほど上達していき、実習が終わるころには初日の実習を自分で添削できるようにもなります。
ぜひ頑張ってほしいですね。

浜内彩乃

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