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教員コラム

社会福祉を学ぶ意味(1)

5月25日に、参議院本会議で障害者総合支援法の改正が採択されました。
内容についてはいろいろとあるのですが、注目すべきことは、「医療的ケア児」という言葉が記載されたことです。
「医療的ケア児」とは、新生児医療の発達により未熟児や先天的な疾病を持つ子どもなど、以前なら出産直後に亡くなっていた子どもが助かるようになり、一方で日常的に痰の吸引や経管栄養等の医療的ケアを必要とする「医療的ケア児」が増えています。
このような医療的ケア児は、医療の発達ともに生まれた、新しいタイプの障がい児です。

このような障がい児に対して、医療と福祉、そして保育に関する知識・技術を学んだ保育士がほとんど存在しないことが、今後大きな問題となることは間違いありません。
つまり、社会福祉を学ぶことは、これから社会が迎える課題に対して、事前に気づき、必要な知識・技術を修得することで、社会に役立つ人となることです。

SS(SS)

(※文部科学省「特別支援学校医療的ケア実施体制状況調査結果」)