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教員コラム

「滝乃川学園」と「双葉保育園」をご存知ですか?

社会福祉を学んだ方であれば、必ず一度は聞いたことがある「滝乃川学園」と「双葉保育園」ですが、この2つはともに東京にあることをご存知ですか?

 もしかしたら、「滝乃川学園」の創立者は石井亮一で、「双葉保育園」の創立者は野口幽香と森島(斎藤)峰だということは知っているけれど、それ以上のことは知らないという方も

おられるのではないでしょうか。

 現在は、それぞれ「社会福祉法人 滝乃川学園」「社会福祉法人 双葉保育園」として

事業を拡大し、時代の変化や社会のニーズに対応した福祉サービスの提供を精力的に行っておられます。

実は、最近、日本ソーシャルワーカー協会の研修で両法人を訪問させていただきました。

 創立者たちがどのような経緯で施設を立ち上げ、事業を展開していったか、そこにはどのような思いが込められていたのかという話、また現存している当時の写真や資料はどれも本当に貴重なものばかりでした。

 社会福祉の先駆者とされる方たちは共通して「今、目の前にある問題をなんとかしなければ」という思いを持ち、「どうすればよりよい支援ができるのか」を常に考えて、それを行動に移しています。そしてその行動は後任者に引き継がれ、社会の問題と真摯に向き合うことを忘れず、常に新しい支援を作り出しておられます。

 それは、複雑化する社会問題に対して、社会福祉が求められつづけるものではないでしょうか。

 

写真のピアノは滝乃川学園に現存する「天使のピアノ」です。2003年に国立登録文化財に指定された石井亮一の妻・石井筆子の愛用のピアノだったとのことです。

お忍びで皇后陛下もこのピアノを弾きに来られたそうです。