京都光華女子大学 キャリア形成学部 キャリア形成学科 ニュース キャリア形成学部の1年生が学園長にインタビュー! 〜アフタートークNo.1~ ―日本人の心の砂漠化現象、感謝の心は周りの人の心も和やかにする!?―

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キャリア形成学部の1年生が学園長にインタビュー! 〜アフタートークNo.1~ ―日本人の心の砂漠化現象、感謝の心は周りの人の心も和やかにする!?―

◇企画紹介◇

プロジェクト入門という授業の中で実施している
「80祭☆koka〜光華80周年の思いを込めて〜」
というオンライン学園祭。
サブタイトルの「光華80周年の思いを込めて」から、
光華女子学園の代表である学園長からお話を聞くことができれば、
光華の学生や大学について知りたい高校生にも
楽しんでもらえるコンテンツができるのでは?
と考え、実現したこの企画!
キャリア形成学部の1年生3名と学園長との
1時間半にも及ぶZOOMインタビューは、
興味深い内容が盛りだくさんです!
記事は全8回!!

「80祭☆koka〜光華80周年の思いを込めて〜」についてはこちら

https://www.koka.ac.jp/career/news/5250/

今回は第7回目となります!
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◇第7回目◇

キャリア形成学部の1年生が学園長にインタビュー! 〜アフタートークNo.1~

―日本人の心の砂漠化現象、感謝の心は周りの人の心も和やかにする!?―


―潤いの心・思いやりの心とは―

「光華の心」の中の「う」に潤いの心とありますよね?
それがなぜ「思いやりの心」ではないのかと。
いや、確かに意味するところは
思いやりの心です。
でもそうすると、
「こおか」になってしまって「こうか」には
ならないですよね(笑)

 

学生:(笑)

 

だから潤いの心
いや、そういうことではありませんよ。
今、世界では環境問題が大きなテーマになってますよね。
そこには様々な問題がありますが、
その一つに砂漠化現象があることを知っていますか?

 

学生A:はい。

 

地球上の砂漠の面積というのは、
1年間に北海道のほぼ3/4にあたる広さが増え続けている
と言われています。
これは、干ばつや乾燥化などの気候的要因とともに、
過剰な木の伐採による開発等人為的要因が
原因しているわけですよ。
でも、この砂漠化現象は、
科学技術や政治の力で解決していく話ですよね。

 

しかし私は、近年
日本人には心の砂漠化現象
が起こっていると思うのです。
要は今までの日本人はご近所さんや同業の人とか、
周りの人のことを考え、
最後に自分のこと
という発想だったわけですよ。
ところが今では、
自分が自分が」と
自己中心的になっている
のです。

―感謝の心は周りの人の心も和やかにする―

 

何年か前のことですが、電車で通勤していた時に、
特急待ちをしていた車内からこんな光景を目撃しました。
向かいのホームに特急電車が着き、
一通り乗降客が終わった頃、
学生風の若い男性が荷物を持って、
「そこの人ちょっとー。忘れものですよー。」と
声をかけていたのです。
すると30代半ばの女性が忘れ物に気づいて足早に取りに戻りましたが、
ドアは閉まりかけていました。
しかし学生は必死になって、ドアが閉まるのを体で止めて、
忘れ物をした女性に荷物を渡していました。

普通ならその女性は
「すみません、ありがとうございました。助かりました。」

とお礼を言うと思いますよね?
ところがその女性は、
「なによ、人の荷物を」
と言わんばかりにひったくるようにして
そのまま踵を返し、ダーッと走って
行ったのです。

この光景を見ていて私は、
この女性はどんな教育を受けてきたのだろう
どんな家庭に育ち、
どんなふうに親から躾けられてきたのだろう

どうして人から親切を受けて
「ありがとう」という一言が
口をついてでてこないのだろう
と、
情けない思いがしたのですよ。

 

「ありがとう」という言葉は、
人間同士の関係性の中で、相手に感謝を表現する大切な言葉です。そして傍にいる者にとっても、
そういう情景を目の当たりにすると
ものすごく心が
和み落ち着くし、
ホッとします

思いやりの心や感謝の心というのは、
当事者であるその人達だけでなく、
その周りの人の
心をも和やかにする
そういうものだと思います。
ぜひ、そういうことをこれからも
心得ておいてほしいです。

最終回もお楽し
みに!
第1回目の記事/第2回目の記事
第3回目の記事/第4回目の記事
第5回目の記事

/第6回目の記事
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◇阿部敏行学園長のプロフィール◇

1943年、真宗大谷派の末寺、等観寺の四男として生まれ育つ。
1967年に関西学院大学を卒業して、大阪ガス(株)に就職。
33年間サラリーマンを務めた後、2001年に学校法人光華女子学園の理事長・学園長に就任し、
学園の経営改革を実践する。
2008年には学校法人大谷学園の理事を併任。
2018年、京都大学学際融合教育研究推進センター特任教授。
2019年6月末に光華女子学園の理事長を退任して同学園長・名誉理事長に就任。

光華女子学園「学園長メッセージ」

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