京都光華女子大学 こども教育学部 こども教育学科 ニュース 保育実践演習の授業紹介②~特別講義のご紹介

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保育実践演習の授業紹介②~特別講義のご紹介

4年生科目の保育実践演習は保育士資格のための科目です。先日は学外見学で子どもの安全を守るための研修を受けてきました。

今後の授業では、これまで大学で学んできた専門知識や実習体験をすべて活かして「理想の保育園」を考え、制作し、発表します。保育の内容を真剣に考えてパンフレットを作り、保育環境をふまえた園舎を模型で作ります。

 

今回は「理想の保育園づくり」に向けて、情報収集を行いました。授業で「海外の保育」「防犯・防災」「特色のある園紹介」について学ぶとともに、建築家の(株)コアー建築工房 上垣内寛 先生から「子どもの育ちを支える住環境・園舎」のテーマでご講演いただきました。

建築家の観点から、子どもたちが「暮らす」環境について、季節による光の変化、風向きのこと、自然素材の良さ、土地の気候風土や文化に合った建物、回遊構造etc.…多くのことを教えていただきました。

特に保育園園舎を建築された時のご経験から、子どもの視点や保育者の働きやすさが大切であること、建築後も訪れて改良していくことなどはとても参考になりました。

 

<学生の感想です>

・保育園という場所が子どもに大きく関わる環境であると新たに気づきました。保育園は子どもにとって1日の大半を過ごす場所であり、園が子どもに与える影響も大きいのだと気づきました。

・保育者にゆとりを生むような動線づくりや細やかな工夫をすることで、保育者に余裕が生まれ、余裕が生まれることで子どもたちときちんと向き合える時間が増えると聞き、新たな学びが深まりました。

・子どもが五感を使って季節を感じることで感性が豊かになることが建築を通じても実践できることを知りました。

・子どもの感性を養うために、日射計画も関係していることを新たに学びました。冬は日差しが入りやすいように、夏は日陰ができるように、屋根を工夫することで四季が部屋の中にいても感じられることに驚きを感じました。

 

次回はいよいよ制作です!学んだことを活かして、どんな園ができるでしょうか。楽しみです。

特別講義の様子