京都光華女子大学 人間健康学群 ニュース 大学でConnecting the dotsを実践しましょう!

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大学でConnecting the dotsを実践しましょう!

私はスティーブ・ジョブズ氏(アップルの創業者)の2005年スタンフォード大学卒業式のスピーチ(14分強の動画、link)を100回以上は視聴しています。このスピーチは、以下の3つのストーリーとLast messageで構成されています。このブログでは、以下の1についてご紹介します。

1.Connecting the Dots
2.Love and Loss
3.Death

Last message ”Stay hungry, stay foolish.”

1つめのストーリー「Connecting the Dots」では、目前の関心のあることにどんどんチャレンジして取り組み続ければ、つまり取組である「点」(dot)を打ち続ければ、そうした取組(「点」)が将来、何らかの形でつながり、仕事や生活を豊かにしてくれることを伝えています。例として、マッキントッシュでの美しいフォントの誕生は、さかのぼると、10年前の大学でのカリグラフィーの受講とつながっているとスピーチで述べられています。ここで重要なことは、将来を見越して(Looking forward)取組の「点」を打つのではなく、いま実現できる要因をさかのぼる(Looking backward)と以前の取組(「点」)が今とつながっている、という観点です。

たとえば私自身の例で、以下の2つの事例をご紹介します。
1.現在、ある程度、体力・気力があり、仕事も継続しやすい。さかのぼると、小学校でのサッカー、ソフトボールなどの球技、中学校でのサッカー部で練習していたことが要因
2.現在、文章作成が好きで報告書・論文の作成が好き(うまい・下手は問わず)。さかのぼると、大学時代の新聞部で取材・記事作成していたことが要因

上記の例で、仕事面での体力を維持するために、少年・青年時代にサッカーをしていたわけでありません。また、仕事で報告書・論文の作成力を高めるために、大学時代に新聞部で取材・記事を作成していたわけでもありません。当時はただ関心・興味があり取り組んでいただけです。ただ、さかのぼると、少年・青年時代の取組が、結果として将来の仕事につながっている、ということです。

この「Connecting the Dots」の考え方と行動指針は、大学生にはぜひ実践を推奨します。大学では自由な時間が多いですが、あまり将来や先のことを考えすぎずに、いま目の前にある興味のあることに取り組んで、飽きたらまた次の興味のあることに取り組んでいくことが大事と私は考えています。そして、あまり先を考えずに取り組んだ体験が、将来のどこかで、何らかの形でつながっていくものだと思います。

文責:酒井浩二

マッキントッシュの美しいフォント誕生と、10年前のカリグラフィーの受講のつながり