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2026.01.01 専門分野コラム白みそ雑煮に青のり?!~淡路島に残る、京の食文化
みなさん、あけましておめでとうございます。フード分野担当の桑島千栄です。
2026年のお正月、みなさんのおうちでは、どんなお雑煮を食べましたか?
お雑煮は、お雑煮は、地域や家庭によって、味も具も驚くほど違います。
実はそこに、その土地の歴史や文化が、さりげなく隠れていることもあります。
写真は、調理実習で作った京風おせちと京風雑煮です。

京風雑煮といえば、丸餅に白みそ、具には丸く切った大根・金時人参・ごぼう・里芋が入り、
仕上げに糸かつおをのせるのが定番です。
京都出身の友人は、「糸かつおたっぷりが味の決め手なんよ」と言ってはばかりません。
一方、我が家のお雑煮は?
こちらの写真が、私の実家、淡路島で食べているお雑煮です。

京都と同じく、丸餅に白みそ、具も大根・金時人参・ごぼう・里芋と、京都と同じ(今年はなぜかおばあちゃんが豆腐も入れました)。
ただ一つ違うのが、仕上げに青のりをのせるところです。
淡路島で育った私にとってはこれが当たり前のお雑煮でした。
ところが島を離れると「雑煮に青のり?!」とちょっとびっくりされてしまいます。
それこそさきほどの京都出身の友人にも、
「それはちょっと・・・」
というかなり怪訝な顔をされたことがあります(苦笑)
では、なぜ淡路島では、白みそ雑煮に青のりをのせるのでしょうか?
古事記の冒頭の国生み神話にも登場する淡路島は、
古代には、都の人々にとって、身近な島だったようです。
配流された天皇の陵があったり、方言にも古語が残っていたりもすることからも、都の文化が伝わり、定着してきた土地だと考えられます。
雑煮の文化もおそらく、同じように都から伝わったのでしょう。
しかし、ここで疑問が残ります。
なぜ、青のり?
気になったので、chatGPTに聞いてみました!
するとすると。
白みそ・丸餅・根菜・青のりという組み合わせは、淡路島の中でも、私の育った洲本市(江戸時代は洲本城代がおかれた城下町)に残る、とりわけ「儀礼性の高い形式」のお雑煮だ、
という説明が返ってきました。
そして青のりについては、
・京風雑煮における糸かつおは香りや見た目を整えるための「のせもの」
・青のりは、香りが高く、汁を濁さず、色目が美しく、全体の調和を保て、「のせもの」として料理の格を示す素材である
・淡路島・鳴門海峡周辺は、古くから良質な青のりの産地であり、青のりは単なる糸かつおの代用品ではなく、その土地における最上の香り素材として選ばれたと推測される
と教えてくれました。
そう思って食べると、青のりの香りが一層格調高く感じられました!
「雑煮に青のり?!」と驚かれることも多いですが、実は淡路島では、とても理にかなった組み合わせだったようです。
何気なく食べてきたお雑煮にも、その土地の歴史や文化が、ちゃんと詰まっているのですね。
