京都光華大学 短期大学部 ライフデザイン学科 ニュース 今年のいかなご漁は2日間~「いかなごのくぎ煮」は存続の危機?!

ニュース

専門分野コラム

今年のいかなご漁は2日間~「いかなごのくぎ煮」は存続の危機?!

こんにちは! ライフデザイン学科でフード分野を担当する桑島千栄です。 

前回、淡路島のお雑煮には青のりが・・・とブログを書いたら、三重県出身の先生から、「うちも青のりだよ!」とお声がけいただき、同志を見つけられてうれしくなりました。

そこで今回も海のネタを探しました!
兵庫県民にとって、この時期はやっぱり「いかなご」と「いかなごのくぎ煮」です。
「いかなご」はスズキ目イカナゴ科の魚類で、全国に分布していることから、関東ではコウナゴ、九州方面ではカナギなど、地方によって呼び名が変わります。明石や淡路近海の播磨灘では、春先に稚魚(新子)を獲る新子漁がおこなわれます。「くぎ煮」はいかなごを甘辛く煮た佃煮で、かつては家庭で、キロ単位で買い求め、新鮮なうちに炊いてはご近所や親せきに配る、という地域の食文化であり生活文化です。

さて、今年はどんな具合?と思ってググってみると、兵庫県播磨灘では、ちょうどこのブログを書いている今日、いかなご漁が解禁されたそうです!春が来たのだな~なんて呑気にさらにググっていると・・・あらまあ!ABCニュースの速報では、翌日18日で終漁することが決まったそうです。今年はたった2日のいかなご漁でした。
実は、いかなご漁が数日で終わるのは、今年に限ったことではありません。播磨灘では一昨年は1日、昨年は3日で終了。大阪湾では3年連続休漁しています。それもこれも、近年、いかなごが激減しているからなのです。

近年のいかなごの不漁は、暖冬・温暖化による水温上昇やエサとなるプランクトンの不足、親魚そのものが減少してしまっている、というような複合的な要因が重なっているそうで、現在は獲る量を制限していかなごが増えるように資源保護・資源管理へと移行しているそうです。
かつて、春の風物詩でもあったいかなご漁といかなごのくぎ煮。すでに庶民の味ではなく、特別な高級品とも言えるようです。


出典:農林水産省ウェブサイト「うちの郷土料理~兵庫県 イカナゴのくぎ煮」より