先日、超多忙で個人研究室に籠って躍起で書類を書いていた。その時、トントンとドアをたたく声が聞こえ、卒業が決まったゼミ生が「先生いる? 写真撮ろうよ!」と顔をのぞかせた。気分転換!と思い、「よっしゃ!!」と心理学科のコモンズに行くと、ゼミ生が4人来てくれていて、写真を撮り始めた。
最近は、簡単に面白い写真が撮れるアプリがあるらしく、「先生は柴犬好きだから、犬でいいんちゃう?」とさりげなく私を気遣ってくれる。メカ音痴の私はチンプンカンプンで、「は~い、先生そこ立って!」パシャリ。「え~まだや。髪の毛ぐちゃぐちゃやんか!」と私が文句を言うと、4人のゼミ生が撮ったばかりの写真を見て「きゃーかわいい」という。「おばさんが、かわいいわけはないだろう?!」とみてみると、頭の上には耳が立ち、口はわたしのかわいい愛犬ソラの口になっている。「先生、犬顔よくにあう!!」とおだてられ、「今度は私と」、「次は私と」、「お団子もつ?」「いいやんそれ」「なんかこのお団子、位置変や!」「そうかな??」などと、写真はこりまくってどんどんバージョンアップ。最後に「全員でオモシロ写真」に納まってご機嫌であった。その後の写真お披露目会では、写真が出てくるたびに「キャーおもしろい」だの「かわいいだの」皆で、自画自賛の嵐。
個人研究室に帰ってきて、仕事を始めると先ほど煮え詰まっていたのがウソのように、スラスラと仕事がはかどった。学生さんとなんとなく過ごす時間が好きだ。彼らと気持ちのキャッチボールができたようで癒されるし、教師になって「よかった!」と思える瞬間である。
送ってもらったオモシロ写真はプリントアウトして個人研究室に飾っておこう!宝物がまた1つ増えた。
川西 千弘(2018年3月15日)