京都光華女子大学 健康科学部 心理学科 ニュース 2021年 オンライン親子教室の開催

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教員コラム

2021年 オンライン親子教室の開催

11年間続いていた親子教室がコロナ感染拡大の防止という観点からお休みになりました。その代わりとして10月より毎週水曜日にオンライン親子教室を開催しています。「集まり(リアルな親子教室)はないのですか?」というお問合せがあるたびに、お母さんたちが安心安全に遊べる場所を探しておられることを実感しています。子どもたちの日常生活にちょっとした彩りを添え、お母さんたちの育児のヒントになればと活動しています。カウンセリングセンターのホームページには子育ての一口アドバイスとして「親子カルタ」や「親子教室だより」を公開しており、その一部を毎週の教室の中で提示しています。

【活動の紹介】

 まず、オンライン親子教室の活動内容を紹介します。*はこれまでリアル親子教室でも行っていた内容です。

1.はじまりの歌*「はじまるよったら」で始まる歌が親子教室の開催宣言です。

2.お名前呼び* 参加している子どもの「お名前」を全員で歌に合わせて呼び、こどもまたはお母さんが手を挙げて「はーい」と応えます。

3.手遊び* 母子のふれあい遊び

4.パネルシアターやエプロンシアター*(ファシリテーターが歌や物語を演じます)

5.紙芝居または絵本*

6.今日のお楽しみ(参加する子どもの年齢に応じた工作や遊びを紹介しています)

. 今日のカルタ 「あいうえお」の一文字から始まるカルタで子育てについての話題や工夫を紹介しています。

8.お母さんと語る時間 お母さんに子どもの様子で気がかりなことを中心に交流する時間です。

 1-7までの時間は約20分、子どもの集中力が保持できる時間内で行えるよう工夫しました。また、場面の区切りにはファシリテーターがパペットを使って子どもの集中力を高めています。

【心理学科の実習生より】

オンライン親子教室は現在までに9回開催していますが、そのうちの2回は心理学科の「心理学実践演習(子ども相談)」の実習として学生が参加しました。ふりかえりの時間に出たのは、子育て中の親のリアルな話題は座学では学べない実感があり、とても勉強になったとのこと。やはりオンラインでも実際の親子に会えてよかったなと思いました。また、オンライン親子教室のメリットとして、子どもの方から「これ見て」など自宅にあるものを積極的に見せてくれるような行動があること、お父さんの参加もあったことなどが挙げられました。さらに、画面の向こうとこっちで同じもの(たとえば紙コップ)を用意して、双方向的なやり取りをしながら遊ぶような工夫が提案として出されました。デジタル世代に生きる彼女たちは、情報の取捨選択の感性がとても優れているなと実感しました。

【親子教室だより】

昨年6月より「親子教室だより」を毎月作成しています。2月で第9号になりました。内容は①季節のご挨拶 ②絵本の紹介 ③手作りおやつ ④簡単な手作り玩具や遊びの紹介 です。毎日「ステイホーム」で外に出る回数がどうしても少なくなる中、母子だけでは煮詰まってしまうことも多いと思われます。お母さんが手作りのおやつや玩具にチャレンジしようという気持ちを持てるとよいなという思いで提案しています。手作りおやつは母子が一緒に作れるようなもの、手作り玩具は段ボールや紙コップなど身近なもので簡単に作ることができるものにしています。

【今後の課題】

今後どのようになっていくか分からない中で参加者が少しでも増えることを期待しています。これまで親子教室に来てくださった方たちの中には、五条通の看板を見て参加したという方もたくさんおられるので、看板には親子教室だよりを貼ったりQRコードをつけたりして参加を促しています。お母さんを応援しつつ、子どもの成長を見守るための活動を今後も続けていきたいと思っています。

徳田  仁子(2021/1/31)

親子教室の情報はこちらから。
 https://www.koka.ac.jp/community/childrearing.html#section02