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授業

聴覚障害&精神保健福祉士として活躍しているゲスト講師

1年生の基礎演習Ⅰの授業の中では、さまざまな福祉に触れたり、現場で働く方々、障害を持っている方々のお話を聞いたりして
多くの福祉を見聞きし、自分の将来の方向性について考えてもらう時間を多く設けています。

また同時に、社会福祉士と精神保健福祉士のW資格を目指すかどうかの進路を考える機会も設けています。

そこで今回は、聴覚障害を抱えながら精神保健福祉士として活躍しているゲスト講師に来ていただき、お話を聞かせてもらいました。
なかなかこうした機会がないということで、2年生も時間割を合わせて、1,2年合同で授業を実施しました。

ゲスト講師で来ていただいた方は、進行性の感音性難聴を抱えており、成長と共にどんどん耳が聞こえにくくなるという障害で、高校生くらいのときから補聴器を付けた生活をしていたそうです。
そうした障害を抱えながら、どのような仕事をしようか考え、バイトや高校などでの経験をもとに精神保健福祉士の道を選び、現在は精神障害者の方が生活するグループホームで活躍されています。

精神保健福祉士として、具体的にどのような仕事をしているのかについて架空事例を用いて具体的に、大変わかりやすく説明をしてくださいました。
利用者さんからの相談への対応
医療機関への動向
就労支援機関との連携
などなど、毎日たくさんのお仕事があり、その時には「利用者主体」「ストレングスモデル」といった授業で学んでいる専門性を、現場で実現している様子がリアルに伝わってきました。

学生からの感想でも
話を聞いて精神保健福祉士をとりたいと思った
グループホームのことがよくわかった
などが書かれていました。

さらに、自身の難聴についても丁寧に説明してくださいました。
難聴と一口にいっても、生まれつき聞こえない人、途中から聞こえなくなる人、手話が使える人、使えない人などさまざまで
同じ大きさの音でも、聞き取りやすい音質や聞き取りにくい音質があることなどを教えていただきました。

学生の感想からも
初めて知ったことがたくさんあった
難聴について誤解していた
と多くの学びがあったようです。

支援する側、される側は一方向ではなく、支援者も利用者に支えてもらったり助けてもらうことも多く
支援は双方向であることをゲスト講師の話を聞いて実感できたようです。

2年生に上がるときには精神保健福祉士の資格を取得するかどうか決める必要があり、取得するとなれば3年生から精神保健福祉士の専門科目を学び、4年生で精神保健福祉士の実習に行きます。

社会福祉士と精神保健福祉士
あなたはどっち?~ジェネラリストとスペシャリスト~

浜内彩乃

オープンキャンパス 2022 OPEN CAMPUS 2022 | 京都光華女子大学・京都光華女子大学短期大学部 (koka.ac.jp)