京都光華女子大学 人間健康学群 ニュース 近距離電動車椅子WHILL(ウィル)の実証実験計画

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教育研究⑥:次世代モビリティ

近距離電動車椅子WHILL(ウィル)の実証実験計画

2022年度は、「きょうと府内定着等推進事業」の企業連携PBLに、事業名「次世代の健康生活を支える近距離電動車椅子の有効性の検証・提案と認知度向上」で採択され、京都ダイハツ販売株式会社(以下、同社)と連携して取り組んでいます。

同社から次世代近距離モビリティ「WHILL(ウィル)」をレンタルして、学内外で学生、および必要とされている方が試乗して、以下の1から3で実証実験を計画しています。WHILLは現在、Model F、Model C2、Model Sの3つのモデルが販売されていますが、ハンドル有のタイプのModel Sで計画しています。予備実験の実施に向けて、2月下旬に、WHILLを学内外で試乗して、実験での移動ルートや評価シート項目などについて、学生と打ち合わせ予定です。

1.予備実験(学内キャンパスのデザインと移動しやすさの検証):R4年度内に実施予定
実験者がルート指定した本学のキャンパス内を実験参加者名がWHILLで移動し、通常の道、段差や溝、通路の幅など、移動しやすさを検証する。
2.実験1(まちなかデザインと移動しやすさの検証):R5年度前期に実施予定
実験参加者名がWHILLで街中を移動する。移動ルート案は、本学から徒歩8分程の阪急西京極駅から乗車し、1駅分の阪急桂駅(あるいは西院駅)で下車し、徒歩3分程のお店に入店し、10分程の買い物行動を行う。
3.実験2(ホームユーステストによる自宅内での使用の有効性の検証):R5年度後期に実施予定
実験参加者にWHILLを貸出して自宅内での2週間、WHILLを自由に使用してもらい、毎日の使用状況や気づき点を記録してもらう。記録は、WHILLに乗車の実験参加者だけでなく、同居の家族にも記録してもらう。2週間の使用後、実験者は実験参加者および同居の家族からヒアリングを行う。

人間健康学群では、学群のブログ記事で紹介しました、MaaS(マース)について実証実験を通じて検証・研究しています。積極的に参加・体験・検証し、その成果を学生が同社にプレゼン、教員が学会等に発表を予定しています。

(文責:酒井浩二)