京都光華女子大学 短期大学部 ライフデザイン学科 ニュース 商店街×女子大生×Instagramで新しい魅力をみつける

ニュース

教員ブログ

商店街×女子大生×Instagramで新しい魅力をみつける

こんにちは。
ライフデザイン学科でデザイン企画分野を担当している羽深です。 

1
年生後期の「ライフデザインコンピテンシーⅡc」では、京都市にある今熊野商店街、京都府商店街創生センターと「女子大生の視点で商店街の魅力を発掘する」をテーマに産学連携授業を行いました。

授業の到達目標は「学生が社会と交わり、社会を知る事」ですが、授業を通じて地域貢献に繋げたい、私たちだからこそ出来る事はないかと検討し、授業の柱を「商店街×女子大生×Instagram」としました。ヒントになったのは昨年4月に私が大学に着任し最初の授業で経験した衝撃的な出来事でした。

それは授業でアフターコロナの京都観光をデザインするにあたり、観光客が京都駅周辺で友達とご飯を食べるとき、どのような行動を通じてお店を探すかユーザーの行動マップにまとめていた際、私から例として「食べログとかGoogleで『京都駅』『ランチ』など検索してお店を探すのでは」と示したところ、学生はみな「食べログやGoogleは使ったことがない。Instagramのハッシュタグ検索で探すよ」というのです。

この時の経験から、中学・高校と学生時代の大半をスマートフォンとともにSNSを利用してきた今の学生の視点で商店街を見たら、新しい魅力に気がつけるのではないかと考え、「学生が普段SNSを利用している時の視点と感性で商店街を訪れ、商店街の魅力を洗い出し、発見した魅力をまとめて商店街に報告すること」を授業のアウトラインにしました。

私自身、個人的な楽しみも含めて、何度も今熊野商店街様に足を運ばせて頂きましたが、確かにシャッターが閉じたままのお店もあり寂しい感じもするなか、一方で魅力的なお店もたくさんあり、かつ周辺には京都らしい観光地がたくさんあります。学生は事前にInstagramを通して、京都・商店街など、しっかりとベンチマークを行ったうえで、学外見学・体験授業で、気づいた魅力をInstagram風のポスター259枚にまとめ、そこから学生一人一人が選んだベスト案を商店街振興組合の馬場理事長にご報告いたしました。

今回の取組は京都府商店街創生センターが毎月配信しているYoutube番組「商店街NOW」に教員と学生が出演、報告をしました。現在もアーカイブで視聴出来ますので、活動に興味がある方はぜひ視聴してください。

最後に。1月末に商店街振興組合の馬場様と打合せをさせて頂き、引き続き次年度も今熊野商店街との産学連携授業を継続していく事としました。今回学生が発見した商店街の魅力を整理・組み合わせることで、様々な商店街を訪れる方に向けた魅力的なユーザー体験のデザインに取り組みます。こちらの方お楽しみにしてください。