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2022.03.03 ♪コモンズ通信♪大学に雛人形が飾られています ♪ライフコモンズ通信vol.172♪
皆さんこんにちは!
京都光華女子大学の正門を入ってすぐの建物に「雛人形」が飾られています?
女子大ならではですよね!
雛人形は、女の子の誕生をお祝いし、また健やかな成長への祈りが込められています。
お内裏様は桐竹鳳凰麒麟(きりたけほうおうきりん)紋をあしらった黄櫨染御袍(こうろぜんごほう)を纏っています。黄櫨染は平安時代の820年に当時の嵯峨天皇が「いろいろ大事な行事の時には黄櫨染を着ます」と宣言されてから現在までずっと天皇のみが着用できる色で、令和元年に行われた即位礼正殿儀でも新天皇が着用しておられました。
お雛様は雲に鶴の紋をあしらった濃紅(こきくれない)色の唐衣(からぎぬ)に深紫(こきいろ)の表袿(おもてぎ)、そしてその下に白と紅を重ねた内袿(うちぎ)を纏った十二単です。
どちらの人形も天皇、皇后の正装を正しく纏っており、非常に由緒正しい雛人形です。
(ファッション分野担当の青木先生より)
この雛人形はもともと学園理事長や学園長ご実家である等観寺で保管されていたもので、理事長が「学園のお雛様に」とお持ちくださったものです。等観寺に人形を収めてくださっている丸平大木人形店さんに伺ったところおそらく大正~昭和の初めに制作されたものとのこと。
京人形師さんの百年近く前の丁寧なお仕事を間近に見ることができる貴重な工芸品です。
大学にお越しの際はぜひご覧ください!