「ユーザー体験価値デザインⅡ」では、京都市にある紙製品の印刷・加工を専門とする大建加工株式会社と紙製品の商品開発を通じた新しい価値創造をテーマに産学連携授業を行いました。

6月2日と16日の授業では最終提案に向けたグループワークを行いました。普段は学生のみで行いますが、今回は産学連携授業のパートナーである大建加工株式会社に加え、同じく京都市で紙の印刷加工を行う岩本印刷株式会社に加わって頂き、さらに両社の代表取締役社長も授業に参加し、学生と社会人が一緒になってブレーンストーミングを通じた商品コンセプトの検討にチャレンジしました。冒頭、課題を提供して頂いた、大建加工株式会社、代表取締役社長の安井隆さんから、課題の内容とゴールが伝えられると、学生はいつにない真剣モードでの緊張気味なスタートとなりました。しかし実際に授業が始まれば、事前に調査した事を踏まえたアイデアを付箋に書き出してグループのメンバーに報告することに加え、他のメンバーが提案したアイデアに対して意見を述べる姿が見られました。

私はファシリテーターとしてグループワークの進行をサポートしました。短大生と企業の第一線で働く社会人の方々ではそれぞれ経験と視点が異なります。意見が交わることで面白い論議ができたり、思わぬ方向に話題が広がった結果、双方に新たな気づきがあったように思います。現在は授業で検討した提案について、大建加工株式会社において技術的な検討や量産化に向けた検討を行っています。引き続き商品化に向けた活動に取り組んでいきます。