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オンライン調理実習

2年前、新型コロナウイルスの影響で、短大の授業がオンラインで行われることになった。最も困ったのが調理実習と製菓実習だった。実習授業をなんとか開講する方法を考えた末、作り方を動画に撮って配信し、それぞれの家庭で実践してもらうことにした。オンライン実習だ。その経験を踏まえ、今年度は対面実習とオンライン実習を組み合わせて授業を行った。最初はどうなることかと心配したが、予想外に良いことが多かったので紹介したい。


1 動画撮影では動作の無駄を省き、失敗しやすい操作をよく見えるようにして説明した。対面では見えにくいところまで説明できたと思う。

2 動画は事前に配信しているので、実際に作る前に予習もできるし、作っている最中に何度でも見ることができるので、実習の失敗が減ったと思う。

3 対面ではグループで作るが、オンラインでは一人で作るので、すべて一人で段取りしなくてはならないので力が付いたと思う。

4 家で作る場合は材料の調達からしなければならない。買い物も勉強、値段を比べたり、新鮮な食品を選ぶ目も少しは養うことができたことと思う。

5 毎日ご飯を作ってくれている家族に感謝の気持ちも沸いたことと思う。


その中でも嬉しく、楽しかったのは、家族の方が出来上がった料理を食べておいしかったと言ってくれたことを報告してくれたこと、学生と一緒に作り方の動画を見て私の作り方について感想を知らせてくれたことなど。そして、そんな中で一番嬉しかったのは大学で教える一般的な作り方や味に対して、自分の家の味や作り方などを娘に話してくれたこと。こうして我が家の料理の伝統を引き継ぐことの手助けができていればこんな嬉しいことはない。中にはお母さんも作品を作って一緒に写真を送ってくれたり。学生本人はもちろん、お会いしたことがない家族の方々を近くに感じ、充実感を感じた素晴らしい体験ができた実習だった。

オンライン調理実習を受講する学生から届いた写真です♪