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教員ブログ

人生を変えた「ぬかるみの世界」

こんにちは。教員の鹿島 我です。

今回は、私の人生を変えた一冊をご紹介します。
それが、こちらです。
 

若い人はご存じないですよね。
かつて、ラジオが若者文化の中心だった頃ラジオ大阪制作の深夜番組がありました。
それが、『ぬかるみの世界』です。
その頃の他局の深夜ラジオはミニコーナーがたくさんあって人気ミュージシャンやアイドルがパーソナリティを務めるものがほとんどでした。
若者は受験勉強や試験勉強をしながらのいわゆる「ながら聞き」に勤しんでしました。

しかし、『ぬかるみの世界』のコンセプトは
・コーナーは一切無し
・本音で語る
という2つだけで昭和53年4月にスタートしました。
パーソナリティは若手落語家だった笑福亭鶴瓶さんと関西を中心に活躍する放送作家の新野新さんでした。

私は、この番組に魅了されました。
心を鷲づかみされたのです。
以降、、私のモットーは
「誰が相手でも間違っていると思ったら徹底的に戦う!」
となり、それを曲げることなく、現在も生きています。

話は戻りますが、昭和55年、『ぬかるみの世界』の本が出版されサイン会が行われることがわかりました。
当時、私は中学3年生でした。
場所は、中学校から自転車で5分の大阪市北区南森町の「西日本書店」。
私は、禁止されていた自転車で登校して(時効ですよ)掃除当番をさぼって授業終了後、西日本書店に駆け付けました。

結果、手に入れたのが写真のサイン本です。



鶴瓶さんと新野新さんにサインをいただくことに成功しました。
添えられている言葉「おばん」とは性格例える言葉で「おじん・おばん」談義が番組で盛り上がったことに由来します。

このサイン本は私の運命を変えました。
私は高校生の時鶴瓶さんが先生役で新野新さんが構成の『9年9組つるべ学級』に1年間出演し、大学1年生の時には放送作家として新野新さんを師事するこになるのです。

そう、42歳で大学教員に転身するまで、放送作家として番組制作に関わることになるきっかけこそ『ぬかるみの世界』でありこの本だったのです。

今でも、私は笑福亭鶴瓶さんとは親しくさせてもらっています。
私の携帯に登録されている一番有名な人です。
それも、この『ぬかるみの世界』があったからです。

まさに、私の一生を変えた一冊なのです。