京都光華女子大学 短期大学部 ライフデザイン学科 学生ブログ 「日下部住宅」を見学しました ライフデザイン学科2年 N.Y

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「日下部住宅」を見学しました ライフデザイン学科2年 N.Y

5月14日(土)ライフデザイン特論・インテリア計画の授業で、京都市北区小野郷にある、京都市文化財の日下部住宅を見学しました。

まず、かやぶき屋根を観察すると、上から固定する千木(ちぎ)が7本ありました。ちなみに、その前に行った美山かやぶきの里ののかやぶき屋根はすべて5本でした。本数にも何か理由があるのか、不思議に思いました。


miyama_7さらに、屋根上部の三角形の部は、破風(はふ)というそうですが、そこには水と書いてあり、隣の家が火事になってもこちらの家は水がたくさんあるので燃え移らないというおまじないの意味があるそうです。






続いて、中に入ると奥には客間がありました。床の間があり、武士を迎える準備のできた部屋ということです。その隣には普段家族が過ごす部屋があり、手前にはキッチンと囲炉裏(いろり)のある部屋がありました。かまどは5つもあって、大きいスペースがとられていました。キッチンは土間じゃなくて床の上にかまどがあり、珍しいなと思いました。流し台はほんとの垂れ流しでした。踏み台があって上がりやすい工夫もされていて、昔の人の知恵はすごいと思いました。


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装飾に目をやると、由緒のあるふすまには菊のご紋が書かれていました。秀吉の家紋に似ている模様も描いてあって、歴史のロマンを感じる学外研修でした。企画していただいた石橋先生、ありがとうございました。


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先生のコメント

石橋先生

京都市文化財で1772年に建てられ、2003年に復元修復された庄屋の茅葺(かやぶき)の民家です。客を招く玄関の式台、武家の特徴である書院造を取り入れた書院・床の間などのついた「かみんで」。長押(なげし)に武具を格納する金物のある「しもんで」。

また畳には茶に使われる炉(ろ)が切ってある座敷があり、5つもある竈(かまど)は板の間に据えてあるなど、高い格式の屋敷であることが随所に見られます。