京都光華女子大学 短期大学部 ライフデザイン学科 学生ブログ 「ライフデザイン特論Ⅰ」の授業で色打掛の商品企画に挑戦しました ライフデザイン学科2年 H.O

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「ライフデザイン特論Ⅰ」の授業で色打掛の商品企画に挑戦しました ライフデザイン学科2年 H.O

今回、履修した「ライフデザイン特論Ⅰ(担当:小山理子講師)」で、初めて色打掛の商品企画をしました。色打掛とは、和装婚で着るもので、1番上に羽織るかたちで着用するものです。

女性の和装は大きく分けて、白無垢・色打掛・引き振袖の3種類があります。最初の授業では、和装の違いについて、次に和装婚礼衣装の流行の変遷(へんせん)について学びました。最近の色打掛には、たくさんの色や変わった模様があり、商品によってさまざまな雰囲気のものがあります。それまで和装に対して古い、ダサいイメージでしたが、新しい、オシャレなものだと印象が変わりました。

uchikake_1次にグループに分かれて、「和」に関する画像資料を集め、どこが良いと思って画像を持ってきたかを話し、同じ分類の物を集め、キーワードをつけ画像資料を分けていきました。ピンクかわいい・レトロ・ギラギラ・王道RED・大人かわいい…などのキーワードをつけ、分類しました。




次の授業では、前回決めたキーワードをもとに、コンセプトを決めました。なかなか難しく、悩み、相談して「大人かわいい」「挑戦しやすい」の2つに絞りこみました。

uchikake_2そして、企業へヒアリングに行きました。企業に直接出向き、どんなものを求めているのか、企業のテーマ、何色が人気か、ターゲットの年齢層、どのような柄や紋様があるのかなど、事細かにたくさんの情報をもらい、その後グループ内でどんなデザインにするかを考えました。デザインをするときに背中や左胸が目立つので、大きめなデザインを置いたほうがいいと分かりました。グループで決めたコンセプトに合うデザインと、メインモチーフやサブモチーフを何にするかを話し合いました。

私たちのグループは、授業外で話をして、最近の人はかっこいい服やシンプルなデザインを好む人が多いことと、婚礼衣装だけではなく変身願望があるということが調べて分かったので、普段かわいらしい服を着ない人が婚礼衣装ではかわいく変身してほしいと願いを込めて、コンセプトを「挑戦しやすい大人かわいい」にしました。

メインモチーフを、幸福を意味する王道である牡丹にし、サブモチーフに物事の始まりとして縁起のいい桜、丸い菊、縁起が良く繁栄、澄んだ心など意味のある梅を使うことにしました。企業ヒアリングを行ったときに、花をメインに基本写実的な花を置くようにという要望に応え、全て花を起用しました。

uchikake_32つのグループに分かれて活動していたので、中間プレゼンでは、お互いに良いところ、悪いところを意見し合いました。ここで話した内容やアドバイス、指摘を踏まえ、デザインを改良していきました。次の授業からデザインを本格的に考え配置や大きさを調節し、デザインを描いてもらい、何度も調節や配置を考えました。






企業プレゼンテーションの準備として、コンセプト設定の理由、その根拠となる資料を集めて本番に臨みました。プレゼンテーションでは、コンセプトとその理由を明確にし、デザインを見ていただきました。そこで、良いところや改善点などを教えていただき、最後の授業までに修正を繰り返して、授業を終えました。

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この授業で1つの物を作るには、時間といろんな人が濃く関わり、できていることが身をもって良く分かりました。企業からの期待、要望が多く、限られた中でデザインを考えなければいけなく、とても苦戦しました。ですが、デザインを考えるのは初めてで、「どんなのがいいかな?」「この花かわいいね!」とみんなで話し合うことが、とても楽しかったです。人によって、良いと思うデザインが違ったりして、おもしろかったです。学生で商品企画をするのは、なかなか体験できることではなく、いい体験ができたと思いました。

最後に、商品やイベントを企画するとき、「熱意」が大切だと思いました。熱意をもって話すと、企業の人やグループのみんな、先生に伝わり、気持ちが通じ企画しやすいからです。

先生のコメント

今回お世話になりました 和装デザイン画作家、商品企画アドバイザー・松村佳世さん からコメントをいただきました。

今回、私は商品企画のアドバイザーとして授業に関わらせていただきました。H.Oさんは、クラス全体を盛り上げてくれるムードメーカー的な存在で、授業中に気になることをどんどん質問したり、意見のあまり出ないメンバーを気遣ったりと、みんなが協力して企画に取り組めるようにがんばってくれました。本当にありがとう。

企業へ出向いてのプレゼンでも、敬語をきちんと使いながら自分の意見をはっきり伝え、分からないことは質問し、相手の言葉をきちんと聞き取った上で新たな提案をしていて、社会人顔負けの大活躍でしたね。残りの大学生活、そして卒業後も、そんなH.Oさんのいいところを存分に活かしていってください。