京都光華女子大学 短期大学部 ライフデザイン学科 学生ブログ 丸久小山園に訪問し抹茶ができるまでの工程を学びました ライフデザイン学科2年 W.S

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丸久小山園に訪問し抹茶ができるまでの工程を学びました ライフデザイン学科2年 W.S

「食文化演習」の授業では、普段は調理実習を通して、日本や外国の料理文化や調理理論について学んでいます。今回は1026日(金)、丸久小山園(まるきゅうこやまえん)の抹茶工場を訪問し、抹茶ができるまでの工程を学びました。





まずはじめに、小山園独自のお茶の栽培方法と抹茶の製造工程を見学しました。抹茶用のお茶は茶葉をやわらかく保つために、覆下園(おおいしたえん)といわれる、わらを使い日光を遮断する伝統的な方法で栽培されていました。丁寧に育てられた茶葉は、色・きめ細かさなどで分類され、いくつかの段階を経て抹茶になります。

圧巻だったのは、暗い部屋で石臼が一斉に抹茶を挽いていたことでした。味、香り、水色などで数種類の茶葉をブレンドするそうで、ブレンド専用の部屋は日光を遮られるように屋根が可動式で、壁は全て黒色でした。これらのことを順番に見学するうちに、細心の注意を払って製造していることを学びました。

工場の横には茶室があり、入り方やマナーなどの説明を受けながら見学しました。その後、実際に自分たちでお抹茶を点てました。茶碗の底に抹茶の粉が残ってしまいましたが、おいしいお団子と共にいただきました。また、売店では、ほうじ茶ソフトクリームをいただきました。抹茶のソフトクリームは食べたことがありましたが、ほうじ茶のソフトクリームは初めてだったので、新鮮でとてもおいしかったです。

 

今回は、「おいしい・楽しい」で抹茶について学びました。京都にいるのに、抹茶味のスイーツしか食べたことがないなんてもったいなかったと思うほど、本物の抹茶は苦さの中にもおいしさがありました。この授業をきっかけに、もっと抹茶に触れてみようと思いました。




先生のコメント

真っ暗な中でたくさんの石臼が静かに回っている様子は本当に忘れられないですね。フードの授業では、1年ではお茶の老舗(しにせ)で煎茶の淹れ方を学び、2年では抹茶工場の見学をするなど、日本茶を大切にしています。

急須でお茶を淹れると、その時の茶葉の量やお湯の温度など、ちょっとした違いで毎回味が変わり、奥深いものだなぁと感じています。