京都光華女子大学 短期大学部 ライフデザイン学科 学生ブログ 京都タワーホテルで洋食のマナーを学びました! ライフデザイン学科1年 I.Y

学生ブログ

京都タワーホテルで洋食のマナーを学びました! ライフデザイン学科1年 I.Y

1/5(土)「学生が創る『学び』」の授業の一環として、京都タワーホテルで洋食のマナーを学びました。この授業では、学生が自らいろいろなマナーについて調べ、自らが講師となって授業を進めていきます。その授業の実践編ということで、みんなドキドキしていました。

まずはドレスコードから入りました。授業の中で服装のマナーを学んでいたので、どのような服装をしていくべきかわかっていましたが、実際に考えるのは少し不安でした。私はひざ下丈のワインレッドのスカートに、黒いパンプスを合わせていきました。いつもよりもキレイめコーデを意識して行ったので、あまり浮いていなかった気がします。



ホテルのレストランに到着して、コートを脱ぎ荷物をまとめ、席に着きました。先生に「席の位置は自由ですが、先生が各テーブルに座れるように座っていってください」と指示を受けて着席しました。全員そろったところで先生から挨拶があり、さっそく「ホテルに入ってから席に着くまで、皆さんは0点です」と辛口コメントをいただきました。コートは部屋に入る前に脱ぐのがマナーで、ほこりが立つのを防ぐためだと教えていただきました。そして席順にも上座・下座があり、自分たちが間違っていたことに気づきました。

料理が順番に運ばれてきて、ナイフやフォークの正しい持ち方、使う順番、食べ終わった合図などを丁寧に教えていただきました。普段はなかなか食べられないオシャレな料理を、マナーにのっとってキレイに食べるのは難しいなと思いました。スープを飲むときには、スプーンを手前から奥へすくうことを初めて知って驚きました。デザートもとてもおいしくて、お腹が満たされました。

  

食べ終わった後、ナプキンはキレイにたたむのではなく、雑に置いておくのがよいことにも驚きました。キレイにたたんでおくと、「もうこの店には来ない」という意味になってしまうからだそうです。聞かなかったらこの先キレイにたたんで帰ってしまうところだったので、知ることができてよかったです。

帰るときにホテルの方から、京都タワーの展望台に登ることができる券をプレゼントしていただきました。京都タワーから見る風景はとても美しかったです。ありがとうございました。この日学んだマナーを意識して、大人の女性になれるようガンバります!




先生のコメント

Y.Iさん、半年間の授業お疲れさまでした。この「学生が創る『学び』」という科目は、マナーについて、学生が自分たちで調べて自分たちで授業をするという究極のアクティブ・ラーニングとも呼べるものでした。毎回、ユニークな授業手法を展開してくれて、私たち教員も大いに楽しめました。同時に「毎週授業をやっている先生方はすごい」という感想も聞けて、私としても大変うれしく思いました。

さて、ホテルでの食事のマナー実践ですが、Y. Iさんも書いているように、皆さん、ほとんどの人が部屋に入るときコートを着たままだったし、座るときも上座・下座について意識していませんでした。しかし、今後、皆さんは二度と同じ間違いはしないでしょう。実践の大切さとありがたさを感じることができましたね。

ホテルの講師の先生の話は、Y. Iさんも書いているように、1つ1つのテーブルマナーについて、その歴史から解説していただいたのでとてもわかりやすく、説得力のあるものでした。マナーとは、思いやりの心が長い歴史をかけてそれぞれの所作として整理されたものだということを改めて実感できたし、それこそが授業全体のまとめにもなるかもしれません。

私自身も、熱いものや麺をすするときに出る音について、日本と西洋とでは評価が真逆ですが、それがなぜかという講師の先生の解説は「なるほど!」と思いました。日本では箸を使うので昔から熱い食べ物を食べており、口中で空気と食べ物を混ぜて冷ます方法が発達したのに対し、西洋では昔は熱いものを食べる習慣がなく、そのような技術が不要だったということに遠因があるそうです。歴史に学ぶことの大切さを改めて感じました。