京都光華女子大学 短期大学部 ライフデザイン学科 学生ブログ 「カメラ演習」の遠隔授業にてNYの写真映像作家からメッセージをいただきました ライフデザイン学科1年 M.N

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「カメラ演習」の遠隔授業にてNYの写真映像作家からメッセージをいただきました ライフデザイン学科1年 M.N

6月16日(火)の「カメラ演習」の授業に、写真映像作家の松井みさき先生にお越しいただきました。残念ながら対面での受講はできませんでしたが、授業はZoomを通して穏やかにスタート。松井みさき先生の自己紹介の後、私たち受講生があらかじめ提出していた写真へのコメントとアドバイスをいただきました。

各自、数ある写真の中から「とっておきの1枚」を選んで提出したのですが、先生の手にかかれば、さらにステキな写真へと生まれ変わります。露光・シャドウ・ハイライト、そして傾きと構図(トリミング)。これらの修正を組み合わせることで、画面の中の写真が美しく整っていきます。






例えば、私が提出した葉の写真は、植物全体が影になっていましたが、先生の修正後は隠れていた葉脈が浮き出ると同時に、背景の不要なものが消え、そこには「写真の中で生きている植物」の姿がありました。目の前で写真が生き生きとし始める様子を見るのは、とても不思議な体験でした。


また、先生は授業の中で、心に響くお話をたくさんしてくださいました。その中でも特に印象的だったのは、「『自分のやりたいことが見つからない』ときは『やりたくないこと』を紙に書き出す。そうすることで、自分の本当にやりたいことが浮き彫りになってくる。また、新しい世界に飛び込むときの不安や怖さは、裏を返せば『今の安定した生活に満足している』ということ。その安定した状態を崩してでも、自分が足を踏み入れようとしているそれは、本当に心から『やりたい!』と思えることなのか。しっかり自問自答しなければならない」というお話。日本からニューヨークに移り住み、趣味のカメラを独学で極められた松井みさき先生の深いアドバイスは、それぞれの受講生にとって、人生を楽しく生きるための大切なヒントになったのではないでしょうか。

顔を合わせての授業は叶いませんでしたが、画面越しにでもプロのフォトグラファーの方からお話を伺うことができ、大変貴重な経験ができました。いただいたアドバイスを活かして、カメラのファインダーを覗きながら、自分らしさを見つけていきたいと思います。松井みさき先生、本当にありがとうございました。

先生のコメント

今回お世話になりました 写真映像作家の松井みさきさん からコメントをいただきました

「自分の好きなことややりたいことが見つからないときは、嫌いなこと、やりたくないことを紙に書き出す。それによってその反対が見えてくるので、好きなことややりたいことが浮き彫りになってくる」という話は、複数の方に気づきがあったようでよかったです。私も、やりたいことが明確にできず、一歩を踏み出せなくて、長く悩んでいた経験があるので、皆さんのお気持ちはわかります。でも、自分探しをやめなければ、いつかきっとクリアになってきます。大切なのは、途中で「もういいや」と諦めたり、投げ出したりしないことです。

人生、何を選択しても、大変なことやつらいことはあります。でも、好きなことなら納得してがんばれます。ある期間の辛抱が必要かもしれませんし、もがく時期もあるでしょう。でも、その人が乗り越えられない試練は来ないといいます。希望だけは忘れずに、少しずつでも前に進みましょう。

最後に、私のスローガンをお届けします。- no moment without hope - (希望のない瞬間はない)