京都光華女子大学 短期大学部 ライフデザイン学科 学生ブログ 新風館を見学し体験価値について考えました ライフデザイン学科2年 M.O

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新風館を見学し体験価値について考えました ライフデザイン学科2年 M.O

11月12日(木)の「ライフデザイン特論」の授業は、デザイン企画分野の羽深先生の案内のもと、烏丸御池に今年誕生した商業施設「新風館」を見学しました。新風館は、国立競技場やスターバックス太宰府天満宮表参道店、東京の銀座にある歌舞伎座タワーなどを建築された隈研吾さんがデザインを監修されています。






商業ゾーンに出店した多くのテナントは、単に商品を売るだけでなく、ぜいたくな空間にこだわりの商品を戦略的に展示することで、他店では味わえないブランド価値を体験できることがコンセプトの1つとなっています。見学会の前に行われた授業では、先生が専門とするUX(ユーザー体験)デザインのなかで、予期的UX(製品やサービスを利用する前に人が体験すること)について説明を受けたうえで、新風館について、雑誌やSNS、ウェブや口コミなどで情報を集めて、実際に訪問する前に、どのような予期的UXが体験できるかを調べました。そして、この見学会で実際に新風館に出向いて、実際にどのような体験ができるのかを授業を通じて体験しました。



いつもは何気なく色々な場所に訪れますが、授業で予期的UXについての知識をつけた後に見学すると、普段深く考えていなかった「空間」というものに目がいきました。存在する物や提供される物へ価値を求めがちですが、そこの空間を感じる・体験することに価値があると実感しました。

そして、隈研吾さんがデザインを監修されている「新風館」は、名前だけ聞いて少し硬そうで真面目なイメージを持っていましたが、建物に入ってみるとその空間に惹きつけられました。さらに驚いたのが、目の前に広がる緑や木の自然なデザインと、その中にあるお店が一体化しているところです。どちらかが目立つこともなく、隠れて埋もれてしまうこともないこのデザインに刺激を受けました。


ただ見るだけでなく体験して感じる「見学」は初めてでとてもよい機会でした。ありがとうございました。






先生のコメント

M.Oさん。見学会参加お疲れさまでした。私の授業は社会に出て役に立つ実践的な学びを実現することを目的に、嬉しい体験、価値ある体験を得られる製品やサービスがどのように企画しデザインされているのかを、実体験を通じて考える事をテーマにしています。

今回は今年の春に京都市に新しく誕生した「新風館」の見学会を通じて、ユーザー体験と体験価値について考察してもらいました。今後も遠隔授業と対面授業をうまく組み合わながら、嬉しい体験・楽しい体験をデザインするプロセスや考え方について学修を進めましょう。