学生ブログ
2021.01.05「京の伝統文化を創る」という科目で落語を学びました ライフデザイン学科1年 Y.T
私たちは、「京の伝統文化を創る」という科目で、落語を学びました。落語は、以前に高校の授業で学ぶ機会はありました。しかし、そのときはじっくり学ぶというよりは、ちょっと触れただけでした。
全4回、じっくり落語を学んでみて思ったことは、こんなにも奥深いものだったのかということです。落語の基本、仕草、時間の数え方、謎かけなど、落語をいろいろな面から学びました。
中でも、授業中に落語で小咄(こばなし)を作って実演したことが印象に残っています。自分で作ってみて、先生に読んでもらったら矛盾が見つかったり、「これはネタになっているのか?」と思うようなこともあり、とても難しかったです。今回落語について教えてくださった桂文也先生の落語を聞いて、やはり本物は格別だと感じました。
「はてなの茶碗」という演目が、私は一番おもしろく感じました。ヒビは入っていないが水がこぼれてしまう、価値のなさそうな茶碗が、人々の噂により貴族、天皇にも広まって価値が高くなっていって…という内容でした。この話だけではなく、どの落語の話も癖が強いキャラクターが出てきて、たくさん笑うことができました。私は落語について学んで良かったと思います。また一つ日本の文化について知ることができたかと思います。
文也先生、本当にありがとうございます。ご教授いただいたことに感謝しております。
先生のコメント
こんにちは。落語家の桂文也です。
今年も「京の伝統文化を創る」と言う授業で学生さんたちに落語を通じて文化や伝統を学んでいただきました。コロナ禍でリモート授業がほとんどの中、この授業は感染予防対策を万全にし、何とか対面授業ができました事、準備をしてくださった先生方や大学側のご配慮に感謝いたします。
まず何と言っても我々の芸はやはり直接声や表情や仕草を見ていただかなくては伝わらない部分があります。そんな中で学生さんたちは対面でコミュニケーションを取りながら、自ら参加する時間をとても楽しんでくださっているようで、私にもその前向きな姿勢が伝わってきました。
笑いは教えるものでも覚えるものでもありません。聞いて、話して、感じるものです。今回の経験が言葉をツールとしてどう使えばどう伝わるかを考えるきっかけになれば何よりです。各地から来られている学生さんたちが、大学時代に京都をはじめ関西の良さ奥深さ面白さ、豊かさを体感して、その経験をぜひ自分の言葉で伝えてもらいたいと願っています。
上方の笑いは漫才だけやない、落語もありまっせ!