2026.07.24 わたしたちの毎日

繊維産地に眠る残糸を長く着られるTシャツへ!学生たちのクラウドファンディングが始まりました



京都光華大学キャリア形成学部キャリア形成学科3年生のゼミが取り組む「残糸を活用したTシャツづくり」で、クラウドファンディングを開始しました。

プロジェクトのタイトルは、「繊維産地に眠る残糸を、着続けられるTシャツに生まれ変わらせたい!」です。募集期間は、2026年7月24日(金)から2026年9月21日(月)23時まで。クラウドファンディングサイトREADYFORを通じて、50着のTシャツ制作に必要な資金を募ります。

学生が挑む、残糸を活用したTシャツづくり


このプロジェクトに取り組んでいるのは、社会学部社会共創学科の教員でもある平松隆円准教授が担当する3回生ゼミです。

平松ゼミでは、ファッション、地域課題、商品企画、サステナビリティ、ブランドづくりなどをテーマに、社会にとって価値のある商品やサービスを考える実践的な学びに取り組んでいます。2026年度は、繊維産地で生まれる「残糸」に注目しました。4月から学生たちは、ファッションデザイナーの浜井弘治さんにご協力いただきながら、残糸とは何か、なぜ残糸が生まれるのか、残された素材をどのように新しい価値へ変えることができるのかを学んできました。

浜井さんは、日本を代表する若手ファッションデザイナーの登竜門として知られる「第61回装苑賞」を受賞後、株式会社三宅デザイン事務所に服飾デザイナーとして入社。その後独立し、現在は「うるとらはまいデザイン事務所」を主宰されています。これまでにも、工場に残った糸を活用した残糸シャツや、和紙を使ったテキスタイル開発など、素材の背景を生かしたものづくりに取り組んでこられました。

デザイナー浜井弘治と京都光華女子大学の学生のオンライン授業の様子


服づくりは、デザインだけでは終わらない


ゼミ生たちは、服ができるまでの流れや、ファッション産業が抱える課題について学ぶなかで、「服をつくること」は、たんにデザインを考えるだけではないと知りました。

糸や生地はどこから来ているのか。誰が、どのような現場でつくっているのか。使われなかった素材はどうなるのか。そして、私たちはどのような服を選び、どのように着続けていくのか。こうした問いを重ねながら、学生たちは今回のプロジェクトに取り組んでいます。

ファッションは、私たちにとって身近なものです。しかしその背景には、素材の調達、生産、流通、販売、廃棄といった多くの工程があります。だからこそ、服づくりを学ぶことは、環境問題、地域産業、消費者心理、マーケティング、ものづくりの仕組みを学ぶことにもつながります。


残糸との出会いが、プロジェクトの出発点に


このプロジェクトを始めるきっかけになったのは、ゼミ生たちが「残糸」の存在を知ったことでした。

残糸とは、生地や服をつくる過程で使い切れずに残った糸のことです。品質に問題がない糸であっても、色、太さ、素材、量などの条件が合わず、次の製品に使いにくい場合があります。また、残糸を在庫として保管するには、保管場所や管理の負担がかかります。そのため、まだ使える糸であっても廃棄されてしまうことがあります。一部の残糸は再利用されてきましたが、用途が限られることもあります。工業用の作業手袋など、色や風合いが重視されにくい製品に使われる場合もありました。

それを知ったとき、ゼミ生たちは「まだ使える素材なのに、もったいない」と感じました。


残糸を「余りもの」ではなく「価値ある素材」へ


残糸は、決して価値のない素材ではありません。色があり、質感があり、本来であれば服や製品になるはずだった糸です。

それにもかかわらず、「余った」という理由だけで捨てられたり、限られた使い道にしか活用されなかったりすることに、ゼミ生たちは疑問を持ちました。そこで学生たちは、残糸を「余りもの」としてではなく、「新しい価値を持つ素材」として見直したいと考えました。

ファッションが好きな人にも、サステナブルな暮らしに関心がある人にも、「これなら着たい」と思ってもらえるTシャツをつくりたい。その思いから、このプロジェクトは始まりました。


「サステナブルだから」だけでなく「デザインがよいから」選ばれるTシャツへ


今回制作するのは、繊維産地で生まれる残糸を活用したTシャツです。

学生たちが大切にしているのは、「サステナブルだから着る」だけではなく、「デザインがよいから着たい」と思ってもらえることです。環境に配慮した商品であっても、着心地がよくなかったり、デザインが好みに合わなかったりすれば、長く愛用してもらうことはできません。

だからこそ、学生たちは、性別にかかわらず着やすいデザイン、流行に左右されにくいシルエット、日常の中で自然に着られる色や風合いを大切にしながら、Tシャツの企画を進めてきました。浜井さんから専門的なアドバイスを受け、学生だけでは気づけなかった素材の生かし方や、服として美しく見せるための工夫についても学びました。


サンプル制作を終え、本制作へ


プロジェクトは、学生のアイデアをもとにサンプル制作まで完了し、本制作の段階へ進んでいます。

これまでの授業では、残糸について学ぶことから始まり、Tシャツのデザイン、サイズ、色、着心地、販売方法について検討してきました。縫製工場から届いたサンプルを実際に手に取り、着用しながら、ゼミ生は首まわり、肩幅、袖丈、身幅、全体のシルエットなどを確認しました。

「長く着てもらえる一着にするにはどうすればよいか」「性別を問わず着やすいサイズ感とは何か」「残糸ならではの色や風合いをどう魅力として伝えるか」

学生たちは、こうした問いに向き合いながら、完成に向けて検討を重ねてきました。

50着のTシャツ制作に向けて、クラウドファンディングに挑戦


今回、ゼミ生は50着のTシャツを制作するために、クラウドファンディングサイトREADYFORを活用し、多くの方々にご支援をお願いすることになりました。

目標金額は25万円です。いただいたご支援は、適正価格での残糸の購入費用、Tシャツの制作・縫製費用、応援してくださった方へのお礼の発送費用として、大切に使用させていただきます。

クラウドファンディングは、資金を集めるためだけの取り組みではありません。なぜこのプロジェクトに取り組むのか。どのような社会課題を解決したいのか。支援してくださる方に、どのような価値を届けたいのか。ゼミ生は、プロジェクトの思いを言葉にし、写真や文章で伝えることを通して、広報、マーケティング、資金調達、プロジェクトマネジメントを実践的に学んでいます。


社会課題を、学生のアイデアで解決する


今回の残糸Tシャツプロジェクトは、たんなる服づくりではありません。

繊維産業で生まれる残糸という課題を知り、デザイナーや縫製工場と協働し、学生自身が商品を企画し、販売に向けて社会へ発信する実践型の学びです。そこには、サステナブルファッション、地域産業、商品開発、ブランドづくり、広報、会計、クラウドファンディングなど、さまざまな要素が含まれています。社会学部社会共創学科では、社会学を基盤に、経営、心理、文化、データサイエンス、情報、デザインなどを分野横断的に学びます。

「ファッションが好き」「環境問題やSDGsに関心がある」「地域のものづくりを応援したい」「自分たちのアイデアを商品として社会に届けてみたい」

そのような思いは、大学での学びにつながります。京都光華大学では、教室で知識を学ぶだけでなく、社会の現場とつながり、仲間と協力しながら、よりよい未来 (Well-Being)をつくる実践的な学びを大切にしています。

ご支援をよろしくお願いいたします


ゼミ生が目指しているのは、残糸を使っていることだけが特徴のTシャツではありません。

手に取った人が「着たい」と思い、日常の中で長く愛用できる一着です。そして、その一着を通して、繊維産地に眠る素材の価値や、ものづくりの背景、サステナブルファッションの可能性を多くの方に届けたいと考えています。

学生たちの挑戦に、ぜひ温かいご支援をお願いいたします。

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■ プロジェクト概要

プロジェクトタイトル:
「繊維産地に眠る残糸を、着続けられるTシャツに生まれ変わらせたい!」

ページURL:
READYFORのプロジェクトページはこちら(https://readyfor.jp/projects/nokoriito26)

目標金額:
25万円

形式:
All In形式
※All In形式は、目標金額の達成の有無にかかわらず、集まった支援金を受け取ることができる形式です。

公開期間:
2026年7月24日(金)〜2026年9月21日(月)23時

資金使途:
50着のTシャツを制作するための残糸の購入費用、Tシャツの制作・縫製費用、応援してくださった方へのお礼の発送費用として使用します。

概要:
京都光華大学の学生が、廃棄される可能性のある「残糸」を生かし、流行や性別に左右されず長く着られるTシャツづくりに挑戦します。デザイナーや山口県の縫製工場と協働し、環境負荷の軽減、日本の繊維産業の魅力発信、ものづくりを通じた社会課題の解決を目指します。

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