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学生の活動

卒業生リレーエッセイ②

私は、2014年に京都光華女子大学の言語聴覚専攻に一期生として入学し、様々な分野の勉強を座学のみならず、実技を通して学びました。そして、2018年に行われた国家試験で言語聴覚士の資格を取得しました。 現在は、介護老人保健施設で働いています。

介護老人保健施設とは、認知症や身体機能の低下等により家庭で過ごす事が困難な高齢の方の為のリハビリを行う入所施設です。

<現在の仕事の紹介>
 認知症や、言語障害、嚥下障害等の方に対してマンツーマンのリハビリを行う事はもちろん、多職種(理学療法士・作業療法士・栄養士・看護師・ケアマネジャー)の方々と、利用者さんに対してどのような取り組みを行うと以前の生活に戻れるのか、利用者さんやご家族の希望の生活に近づくことが出来るのかを、各専門の目線から話し合い、実施していく事も大切な業務です。

 働いている中で、利用者さんが低下していた能力を取り戻した時、特に嚥下機能の向上がみられた時には、利用者さんやご家族から感謝の言葉を頂く事があり、やりがいを感じます。普段何気なく私たちが行っている「食べる」という行為は、健康を保つ事や空腹を満たす事のみならず、生きていく上で大きな楽しみを担っている事を痛感します。
これからも元の生活に少しでも近づく事が出来るように専門的な知識を増やし、利用者さんやご家族に寄り添いながら、言語聴覚士として成長していけたらと思っています。

<大学生活の思い出>
 学生時代は軽音部に所属していました。時には部活に熱中しすぎて先生方に心配をかける事もありましたが、結果として勉強と部活を両立させた充実した学生生活を送れたのでは無いかと思います。
また、部活での経験が、言語聴覚士として働いていく上で役に立っているなと感じる事があります。

 部活には様々な学科の学生が所属しており、上記に書いた多職種での話し合いに参加する看護師や栄養士の学科もあります。学生時代から、自身が学んだ専門的な内容を多職種にいかに分かりやすく伝えるかという良い練習になっていたと感じます。さらに、自分が様々な経験をする事で話の引き出しが増え、利用者さんとの信頼関係の構築に役に立つ事がおおいにあります。

<高校生のみなさんへのメッセージ>
 まだ言語聴覚士として働く事に関して想像がつきにくいかとは思います。しかし、誰かの役に立ちたいという気持ちがあれば、言語聴覚士という仕事は向いていると思います。
より言語聴覚士という仕事に興味が出たならば、ぜひ京都光華のオープンキャンパスを覗きに来てください。頼りがいのある先生方や先輩方がたくさん詳しく教えてくれるはずです。

写真は言語訓練で使用する呼称カードです。

言語訓練で使用する呼称カードです。