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きこえの多様性

2023-6-20京都新聞朝刊先月(5月)末、京都光華女子大学の公開講座で「きこえの多様性 ~よりよく通じ合えるコミュニケーションのために役立つ知識~」というテーマで話題を提供しました。地域を中心に50名を超える方に集まっていただき、大変感謝しています。

ようやく復活した参集型の会での開催、換気や距離など気をつけながらもマスクなしで話をしました。口のかたちや表情、相手との視線を共有し、頷いたり頸をかしげたりのやりとりを確認しながらの時間は楽しいです。

 お伝えしたかったことは、「きこえる」と「きこえない」は対立するものではなく連続していること。実際にいくつかの音を聞いていただきながら、聴覚が脳や言語や感情に影響することを感じていただきました。

 現在、出産する機関で普及がすすんでいる「新生児聴覚スクリーニング」についての知識と意義、幼児と高齢の方に中耳炎が多い理由と留意点。若者に気をつけてほしいイヤホン難聴。そして、高齢化社会で認知症の危険因子とされる加齢性難聴について。そして、私も当事者の一人である片耳難聴についての啓発アニメの紹介や、音が聞こえても状況によっては言葉が聞き取りにくい「かくれ難聴」について。

 話題の幅が少し広がりすぎた2023-6-20京都新聞朝刊かもしれません。私たちはお互いに相手のことを思いやりながら、よりよいコミュニケーションを培っていきたいと願っています。  (高井)

 以下、参加者の方からいただいた感想から。

・わかりやすく、聴くことの大事さ、これから補聴器をふくめて検討するにとても情報提供がありました。ありがとうございます。

・興味深い話でした。一人一人の聴こえの違いがあることがわかってよかったです。もう少しコミュニケーションの話を聞きたかったです。パワーポイントがとてもわかりやすかったです。

・PC要約筆記者として活動していますが、音声認識字幕を利用した(パワポ)講演を

 拝見したのは初めてで、まずそのシステムから勉強になりました。

 レジュメも先生のお話も大変わかりやすく示唆に富んでいた。聴覚障害に関する様々な分野の問題を深く掘り下げて頂いた講演を又聞きたいと思いました。