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卒業研究のご紹介①~河嶋先生~

 こんにちは。健康スポーツ栄養専攻の河嶋です。

 先日、当ブログでも紹介させていただきましたが、1月13日に行われた健康栄養学科の卒業研究発表会について、河嶋ゼミの発表内容を少し紹介させていただきます。

 卒業研究は、自分たちが興味のあるテーマを研究している先生のもとで、1年間を通して研究を行い、その研究成果を論文にまとめて、研究発表を行うというものです。

 本来であれば、私の研究室では「炭酸飲料が食欲に及ぼす影響」や「カフェイン摂取が運動能力に与える影響」といった研究を行ってきましたが、今年度は、新型コロナ感染症の影響により、ヒトを集めての研究が難しくなりました。

 そこで、学生とも相談を重ねた結果、今年度は、「小・中学生に向けたオンライン食育授業の実践」と「新型コロナウイルス感染症流行による食生活や日常生活の変化」をテーマに研究を行いました。

 1つ目の食育の研究については、新型コロナウイルス感染症の流行に伴い、食について学ぶ機会が減少している中、オンラインで食育授業を実施しても、食に対する興味は高まるかについて研究を行いました。

 内容としては、各地で給食が中止となり牛乳の廃棄などが問題となったことを受けて、「牛乳」をテーマとして選びました。授業では、牛乳を使ったスイーツ作成や牛乳に関する歴史やクイズなどを実施しました。結果として、参加した小・中学生から高い評価が得られました。また、オンライン授業のメリットとして、感染予防だけではなく、全国から参加できることや、チャット機能を使うことで授業の途中でも質問や発言が容易にできることなどがありました。

 2つ目の研究は、新型コロナウイルス感染症流行によって、私たちの生活は大きく変化しました。そこで、コロナ禍における女子大学生の生活習慣や食生活の変化について調査を行いました。

 結果としては、新型コロナ流行前よりも体重が増えたと回答した者よりも減ったと回答した者が多くみられました。また、コロナ禍における体重の増減には運動量やお菓子の摂取量・頻度などが関わっていることがわかりました。

 今回の結果を受け、今後も続くであろうコロナ禍の中での授業方法や栄養指導について手助けとなればと考えています。

 今年度は、通常の研究が困難な状況の中、学生たちはこの状況下でできることは何かについて考えて、柔軟な発想をもって、この困難を乗り越えてくれました。本当に1年間研究お疲れさまでした。