私たちの研究室では、「健康的な生活を送るためにはどうすれば良いのか？」、「生活習慣病（主に糖尿病、がんなど）の改善・予防のためには、どのようなことに気を付け、食事や運動を行えば効果的なのか？」、という思いのもと研究を進めています。具体的には、小型魚類のゼブラフィッシュを実験動物とし、分子生物学的・生化学的解析方法を用いて、主に細胞レベルでの解析を行っています。

　今年度は、国際学術雑誌2誌に掲載が決まりました。

　一つ目は、立命館大学、神戸大学、福岡大学、京都大学の各先生方と共同研究を行ったもので、抗老化（アンチエイジング）のサプリメントとしても注目を集めた性ホルモンの一種であるデヒドロエピアンドロステロン（DHEA）が脂肪細胞に働きかけ、抗肥満作用を示すことを明らかにしたものです。
Takumi Yokokawa, Koji Sato, Ryoko Narusawa, Kohei Kido, Risako Mori, Nobumasa Iwanaka, Tatsuya Hayashi, and Takeshi Hashimoto. “Dehydroepiandrosterone activates 5′-adenosine monophosphate-activated protein kinase and suppresses lipid accumulation and adipocyte differentiation in 3T3-L1 cells.” Biochemical and Biophysical Research Communications 528, no. 3 (2020): 612-619.
https://doi.org/10.1016/j.bbrc.2020.05.136

　二つ目は、立命館大学の先生方と共同研究を行ったものですが、こちらは現在掲載準備中ということですので、後日詳細をお伝えしたいと思います。