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健康プロジェクトⅡのご紹介

 みなさん、こんにちは。健康栄養学科教員の水道です。

 次年度から新たに「健康プロジェクト」という授業が始まります。健康プロジェクトは、健康プロジェクトⅠ(2年生前期)、ⅡA(2年生後期)、ⅡB(3年生前期)という連続する3つの授業から構成されています。

 ここでは、私を含めた4人の教員が担当する健康プロジェクトⅡAおよびⅡBでどのようなことを学び、取り組んでいくのか、その概要について紹介します。

 健康プロジェクトⅡでは、健康的で安全な食生活をめざし、みなさん自らが健康に役立つ食品の企画や提案を行い、企画した食品の試作やレシピの作成を行います。その進め方は、健康プロジェクトⅠで学ぶ「Plan(計画)、Do(実施)、Check(見直し)、Action(再実施)」という「PDCAサイクルの手法」をグループで実践・修得していくものです。

今年度は、次の2つを大きなテーマとして掲げています。
①生薬・ハーブ・乳酸菌など天然素材を利用した食品の企画・提案
②食物アレルギー対応レシピの企画・提案

 健康プロジェクトⅡAでは、はじめの複数回の授業で基礎的な知識や事例を学んだ後、グループに分かれ、各々のグループでテーマと目標・計画を設定し、メンバーが協力して現状の課題や市場に出ている商品などを調査・分析、「食品の企画・提案」行い、見直し、発表します。

 健康プロジェクトⅡBでは、ⅡAで作成した「食品の企画・提案」に基づき、グループごとに、食品の試作やレシピの作成を行います。そして、出来上がった食品の試作品やレシピを、できれば地域社会と関わりがもてるように、オープンキャンパスや、まちやキャンパスで試食会や発表を予定しています。

 また、それぞれの授業期間中に、関連する施設や工場の見学会を行う予定をしています。

 例えば、奈良県にある創業700年の歴史のある漢方薬の製造会社と資料館の見学を行い、その近辺の古くから薬の町として知られている街並みを散策したいと思っています。

 みなさんと一緒に食生活面から健康や食品の安全について考え、自分たちが企画・設計した食品の試作やレシピ作りを実践することで、地域社会や人々の健康に役立つ取り組みができることを楽しみにしています。

高取町のくすり資料館

生薬のオウバクの原料となるキハダの苗木と成長した木の樹皮(成長した木の外から2枚目の樹皮を乾燥したものがオウバク)