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教員コラム

森本恵子先生の御紹介

主な担当科目と先生のご研究

 主な担当科目は「生活習慣病論」、「スポーツ医学」、「公衆衛生学」、「人体の構造と機能」です。

  皆さんの好きな食べ物は何ですか。脂の多い焼肉、こってりしたラーメン、ケーキも入りますか。本来、脂肪は重要なエネルギー源ですから、“ごちそう”には高脂肪食が多いのですが、なぜ脂肪の多い食べ物が好まれるのでしょうか。太るのは分かっていてもつい脂肪を取り過ぎてしまうのはなぜでしょうか。単純な疑問にもかかわらず、詳しいことはよく分かっていません。

 これまで、私は女性ホルモンの1種であるエストロゲンの抗動脈硬化作用や抗肥満作用について研究してきました。最近は、エストロゲンには脂肪の食べ方を調節する作用があるのではないかと考えて、女性を対象に脂肪の好みに影響を与える要因を調べ、脂肪嗜好性に対するエストロゲンの調節作用について研究しています。

 

大学生時代の過ごし方など
 私は医学部生の時、基礎医学の中では生理学が一番面白いと思いました。そこで、友人に誘われたこともあり、生理学教室のセミナーに週1回参加していました。ただ、セミナーの話題である生理学の研究に興味を持ったのなら立派だったのですが、むしろ、セミナー後にお茶(時々はビール)やお菓子をいただきながら、教授や教室の先生方とスポーツや大学内の裏話などで盛り上がることが一番のお目当てでした。ですが、先生方が熱く語る研究にも徐々に興味が芽生えたことが今日まで研究を続けるきっかけになりました。
 
 また、学生時代には硬式テニス部に所属し、そのチームは東日本医学生体育大会に2度優勝したのですが、私はむしろコンパ要員として活躍していました。あまり自慢できる大学生時代の過ごし方ではありませんでしたが、自分で自分の人生を生きていると初めて実感できたのがこの頃で、大切な思い出が沢山できました。

 

健康栄養学科を目指す高校生へメッセージ
 健康栄養学科では、人々の願いである健康を維持・増進するために大切な「栄養」を中心に、「運動」や「生活習慣病」などについて、基礎から専門に至るまで幅広く深く学んでいきます。

 大学時代に何かに夢中になって打ち込むことができるなら、素晴らしいことです。健康栄養学の専門の勉強はもちろん、英語など将来役に立つことをするのもいいですし、スポーツで汗を流すのもいいですね。ただ、当面、打ち込むものがなくても、自由に考えたり、試行錯誤したり、チャレンジできるのが大学生です。チャレンジしていろいろ失敗してみるのもいい経験になるでしょう。 
 
 自分の理想とする将来像が形になってきたならしめたものです。それを切り開くためのツールとして、専門知識や実践力を身につけてください。そして、それらのツールを使いこなす知恵を磨いていきましょう。