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官能評価とは?

 本日は、吉川先生ゼミの卒業研究で行った「官能評価」について少し詳しく紹介します。

 官能評価とは、ヒトの感覚(味覚・視覚・触覚など)を使ってモノを検査・評価する方法です。調査者によって判定に差がある(個人差)ことや、同じ個人であっても一貫した判定をすることが難しいなど機器による測定に比べて欠点もありますが、試料に対する印象や細かなニュアンスなど、機器を使って数値化することが難しいデータを得られる点が強みです。

 「えん下調整食和菓子(やわらか和菓子)」の官能評価では、普通の和菓子を比較対象としてその硬さ、口の中でのべたつきに加えて見た目の外観などもチェックしました。その結果、クリープメーターという機器で数値化されたデータと同様にやわらか和菓子が柔らかく、べたつきが少ないという評価が得られました。さらに、見た目や総合評価でもやわらか和菓子の方が好ましいとする解答も見受けられました。

 参加者たちは、評価に影響を与えないように他の人と相談せずに、黙々と真剣に和菓子を食べ比べていました。評価が終わると、「緊張したけど、楽しかった。」「やわらか和菓子の方が好みだった。」等、様々な感想を口にしてくれました。「やわらか和菓子を普段の自分のおやつとして食べたい。」という声もあり、本学の学生にも好評でした。今後の発展が楽しみですね。