2026.07.29 ぼうさいらぼ

【支援者・家族向け】令和8年熊本地震:心配でも、電話をかけすぎないでほしい理由

熊本にいる家族や友人と連絡が取れず、何度も電話をかけていませんか。

心配な気持ちはよくわかります。ですが、今その電話が、現地の連絡手段をさらに使いにくくしているかもしれません。かけ直す前に、3分だけ読んでください。

この記事でわかること
こんな方へ
  • 熊本にいる家族・友人と連絡が取れず、何度も電話をかけている方
  • 心配のあまり、返信がなくても連絡を重ねてしまっている方
  • 遠方から、何かできることを探している方
シリーズ記事 一覧・まとめ
熊本県で震度7の地震:今すぐやるべきこと完全ガイド →

通信障害の状況(7月31日更新)

【更新】携帯大手4社、すべて通信障害を解消

日本経済新聞によると、7月31日午前10時時点で、NTTドコモ・KDDI・ソフトバンク・楽天モバイルの携帯大手4社は、熊本県内で発生していた通信障害をすべて解消したと発表しています。7月28日の発災直後から続いていた設備被害による通信障害は、これで解消したことになります。ただし、停電が続く一部エリアでは発電機での対応となっている場合もあり、一時的につながりにくいことは今後もあり得ます。

(参考)これまでの経緯

7月28日の発災直後、NTTドコモ・KDDI・楽天モバイルなど各社で通信障害が発生し、「地震による基地局の停電」「基地局までの伝送路の故障」などが原因とされました。各社は他社回線を利用できる「JAPANローミング」や無料公衆無線LAN「00000JAPAN」の開放などで応急対応を進め、7月30日にはソフトバンクが県内全域で先行して復旧。その後、31日までに残る3社も復旧が確認されました。

電話が集中すると、さらにつながりにくくなることがある

設備の被害による通信障害は、7月31日までに解消しました。ただし、設備が復旧した今も、別の問題が起こることがあります。

電話回線には、同時につながる通話の数に限りがあります。安否を気づかう電話が一斉に集中すると、回線が混雑する「輻輳(ふくそう)」という状態になり、設備自体は無事なエリアでもつながりにくくなることがあります。

2016年熊本地震のとき

前震の直後、携帯電話への発信数が平常時のピークのおよそ35倍に達し、約1時間にわたって電話がつながりにくい状態が続きました。これは設備の被害とは別に、電話が集中したこと自体が原因でした。

つまり、設備の面では正常に戻っていても、「電話の集中」による輻輳は、これからも起こりうる問題です。これは、私たち一人ひとりのかけ方で影響を減らせます。

今、安否確認のためにできること

1

電話より、171やSNSを使う

音声通話の代わりに、災害用伝言ダイヤル「171」や、LINE・X(旧Twitter)の安否確認機能を使いましょう。文字や録音による情報は、音声通話ほど回線を圧迫しません。

2

つながっても、通話は短く

「無事か」「今どこにいるか」だけ確認できれば十分です。長電話は、他の人がつながる機会を減らし、相手のスマートフォンのバッテリーも消耗させてしまいます。

3

一度確認できたら、そこで止める

無事だとわかったら、それ以上の連絡は控えてください。「大丈夫?」を繰り返し送ることは、心配する気持ちの表れですが、返信する側の負担にもなります。

今できること
電話をかける前に、171やSNSでの確認を試してください。つながったら、短く済ませる。それだけで、あなたも回線の混雑を悪化させる側ではなく、支える側になれます。
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Author

サトウ先生|博士(工学) / 防災士
京都光華大学 社会学部 社会共創学科
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このブログは、学生や地域の皆様が防災の基本を体系的に学べる「オンライン防災教本」を目指して、本学教員である筆者の研究・教育成果に基づき作成しています。
実際の災害時は現場の状況に応じた柔軟な判断が求められます。記事に含まれる情報の活用は読者の皆様の判断と責任において行っていただきますようお願い申し上げます。また、記事の内容は大学の公式な見解や推奨を意味するものではありません。なお、記事に含みうる誤りに関する一切の責任は筆者に帰属します。通信障害の状況は変化するため、必ず各通信会社の最新の公式発表をご確認ください。

参考・出典
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