発災から半日以上が経ちました。避難所や近所で、見ず知らずの人同士が声をかけ合っている光景を、もう目にした方もいるかもしれません。
今、この地域には「困っている人がいたら助けよう」という空気が、普段よりずっと強く生まれています。この空気を、今のうちに大切にしてほしいと思います。
- 避難所や近所で、誰かの力になりたいと思っている方
- 高齢者・障がいのある方・妊産婦・乳幼児のいる家庭が近くにいる方
- 「自分にできることは何だろう」と考えている方
避難・備え・生活再建まで、「ぼうさいらぼ」の既存記事をテーマ別にまとめています。過去の記事の集約のため、今回の地震の状況と一致しない内容が一部含まれる場合があります。ご自身の状況と照らし合わせてご覧ください。 まとめ記事を見る → |
「要配慮者」「避難行動要支援者」とは
法律上、高齢者・障がいのある方・妊産婦・乳幼児・日本語を母語としない方などは「要配慮者」、自力での避難が難しい方は「避難行動要支援者」と位置づけられています。避難所や近所を見渡したとき、こうした方が身近にいないか、少し意識を向けてみてください。
制度上の「要配慮者」という区分は、あくまで一つの目安として考えましょう。「障がいのある方」といった枠で区別するのではなく、もう少し広い視点で捉えることも大切です。たとえば「聴覚に障がいのある方」ではなく、「会話での情報収集やコミュニケーションに困難がある方」という視点で考えてみてください。そう捉え直すと、耳が遠いと感じている方や、日本語での会話に不安がある外国人の方も、同じように配慮が望ましい対象として見えてきます。
行政の力だけでは、行き届かないことがある
今、行政や自治体は、被害の全体把握、避難所の運営、物資の調整など、多くのことに同時に追われています。一人ひとりの困りごとまで、すぐに把握して対応することには限界があります。特に、声を上げること自体が難しい方の困りごとは、後回しにされやすい傾向があります。
だからこそ、行政の支援(公助)が整うのを待つだけでなく、近くにいる人同士が気にかけ合うこと(共助)が、今の段階では特に大きな意味を持ちます。
今だからこそ、この助け合いの空気を大切にしてほしい
災害の直後は、普段は関わりのなかった人同士が、自然に声をかけ合い、助け合うことが知られています。今まさに、そうした空気がこの地域に生まれているのではないでしょうか。
ただ、この空気は時間とともに薄れていく傾向があることも分かっています。日常が少しずつ戻るにつれて、「自分のことで精一杯」という気持ちが強くなっていくのは自然なことです。だからこそ、今のこの空気があるうちに、一歩を踏み出してみてほしいと思います。(この現象の学術的な背景については、状況が落ち着いてから改めて詳しく解説する記事を出す予定です。)
今すぐできる3つの行動
声をかける
近くに高齢者や小さな子ども連れの方がいたら、「大丈夫ですか」「何か困っていることはないですか」と一言かけてみてください。それだけで、相手が声を上げるきっかけになります。
代わりに伝える
本人が言い出しにくい要望を、避難所の運営者や周囲の人に代わりに伝えてあげてください。「あの方、薬が足りないようです」といった一言が、支援につながることがあります。
見守りすぎない
力になりたい気持ちが強いほど、つい世話を焼きすぎてしまうことがあります。本人の意思を確認しながら、「必要なときに頼れる人がいる」という距離感を保つことも、大切な気遣いです。
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まとめ
- 高齢者・障がいのある方・妊産婦・乳幼児などは「要配慮者」「避難行動要支援者」と位置づけられている
- 行政(公助)だけでは、個別の困りごとまで行き届かないことがある
- 発災直後に生まれる助け合いの空気は、時間とともに薄れていく傾向がある
- 「声をかける」「代わりに伝える」「見守りすぎない」の3つを、今日から意識してみてほしい
今、この地域にある助け合いの空気は、当たり前にあるものではありません。今のうちに、隣にいる人へ、少しだけ目を向けてみてください。
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- 内閣府(防災担当)「避難行動要支援者の避難行動支援に関する取組指針」(2026年7月29日閲覧).
- 内閣府「災害時要援護者対策」(2026年7月29日閲覧).
