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授業紹介

KHプロジェクトで和菓子の勉強

 KHプロジェクトの授業で、「和菓子店 青洋(せいよう)」の青山先生による「和菓子について」の講義がありましたのでご紹介します。
 KHプロジェクトの授業は管理栄養士専攻と健康スポーツ栄養専攻の学生が学んでいます。以下、M.B.さんの授業レポートです。

 

 私の住んでいる地元には和菓子屋さんが多く、普段からよく食べることがあったので季節によって使用する食材やモチーフを想像することができたのですが、見せていただいた京菓子は今までに見たことない形や風景をモチーフにしたものではじめて見るものばかりでとても楽しく話を聞くことができました。
高校時代は茶道部だったので今でも自分でお茶を点てて和菓子と一緒に食べるのですが、教えていただいた素材を使用して、家で自分でも和菓子を作って食べてみようと思いました。


 京菓子(和菓子)はもともと木の実や果物であったが、奈良時代の遣唐使からの唐果物や鎌倉時代の中国からの点心、室町時代の南蛮菓子などのさまざまな時代でいろんな国からの影響を受けて今の形になったことを知りました。
カステラやボーロ、金平糖などはポルトガルから伝わっているため、南蛮菓子と呼ばれていることを知り、使用されている卵はとても高価なものであったため一般に人たちには普及しなかったということも知りました。
今の私の想像している京菓子はさまざまな国の技術や文化が織り込まれているということが話を聞いて理解することができました。
私は和菓子が好きなのでこの時代に生まれて幸せだなと思います。

 京菓子の特徴として①五感で味わう、②抽象的な表現をする、③菓銘を付けるの3つがあるということを知りました。五感とは視覚・味覚・触覚・嗅覚・聴覚の五つであり、一番大切にされているものは聴覚であるということに驚きました。
私の中では視覚や味覚が重要ではないかと思っていたからです。
ですが、茶道部時代に作っていただいていた和菓子にも先生と相談して自分たちでお菓子に名前を付けていたので聴覚が大切ということに納得しました。
毎年同じ場所でお茶会を開いていても、その年によって菓銘を変えていたので和菓子に菓銘を付けるということは重要であるということも理解することができました。



 京菓子に使用されている素材のほとんどは植物であり、着色料なども天然色素から作られているため、アレルギーのある人でも和菓子は食べられるお菓子であることを理解しました。
また、使用されている素材の幅は狭いが、配合を変える(もち粉と米粉の割合を変える)ことによって別の素材へと変えていくことができるということを知りました。
また、色の組み合わせを変えることによってさまざまな和菓子を作り出すことができるということを学びました。
使用されている素材は普段の呼び方とは違う場合があり、寒天は錦玉、あんこともち粉を合わせたものは村雨と呼ばれるということをはじめて知りました。
チョコレートや生クリーム、ココアなどの洋菓子によく使われている素材も和菓子との相性はよく、今までの和菓子とは違った味にすることができるので、和菓子をあまり食べたことがない人たちに食べてみようと思ってもらえるのではないかと思いました。

 
 M.B.さんの和菓子についてしっかり学んだ様子が伺え、担当教員一同嬉しく思っています。
こちらの動画 和菓子
もクリックして、ダウンロードしてご覧ください。 
次は調理室で和菓子の実習を行います。みんなわくわくしています!!!!。


青山先生の授業に関して短期大学部 ライフデザイン学科で、下記のブログをあげていますのでそちらもあわせてご覧ください。
https://www.koka.ac.jp/lifedesign/student/6567/
https://www.koka.ac.jp/lifedesign/student/5702/
https://www.koka.ac.jp/lifedesign/student/4091/