職場や外出先で今回の地震に遭い、電車やバスが止まったまま動けずにいる方。家族と連絡が取れず、いてもたってもいられない方。
「もう歩いてでも帰ろう」と思っているなら、動き出す前に3分だけ、この記事に目を通してください。今の状況で歩いて移動することには、思っている以上のリスクがあります。
- 職場・外出先で被災し、電車やバスが止まっている方
- 今すぐ歩いて帰ろうか迷っている方
- 家族と連絡が取れず、焦りを感じている方
今夜時点の交通状況(鉄道・高速道路)
本日夜の時点で、JR九州は九州新幹線を含む九州エリアの列車の運転を見合わせています。また、九州自動車道をはじめ複数の高速道路で通行止めが続いており、NEXCO西日本によると解除の見通しは立っていません。バス・タクシーも大幅な遅れや運休が発生しています。
「動けるようになるまで、今いる場所で待つ」という選択肢を、まず頭に入れておいてください。
今、歩いて移動するのは危険です
「早く帰りたい」という気持ちはよくわかります。ですが、大規模地震の直後の道路には、余震による建物倒壊、ブロック塀の崩落、断線した電線、段差やひび割れなど、目に見えにくい危険が数多くあります。今回のように高速道路の路面に段差や隆起が確認されている状況では、一般道でも同様のリスクが潜んでいる可能性があります。
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「帰るか・待つか」を判断する3つの基準
歩いて移動を始めるかどうかは、感情ではなく、次の3つが揃っているかで判断してください。
頻繁に余震が続いている間は、屋外を移動すること自体にリスクがあります。
自治体や交通機関の公式情報で、通れる道・危険な箇所を確認してから動き出しましょう。
空腹・睡眠不足の状態で長距離を歩くのは危険です。特に夜間の移動は、危険箇所が見えにくくなるため避けてください。
3つとも揃っていないなら、今は「待つ」判断が正解です。
待っている間にできる3つのこと
電話がつながりにくいときは、災害用伝言ダイヤル「171」やSNS、LINEの安否確認機能を使いましょう。「今どこにいて、無事であること」だけ伝われば十分です。
交通機関の公式サイト・自治体の防災情報を定期的に確認しましょう。スマートフォンのバッテリーを消耗しすぎないよう、確認は数十分おきで十分です。
建物に亀裂・傾き・異臭がないか確認し、非常口の場所を把握しておきましょう。周囲の人と声をかけ合うことも、いざというときの助けになります。
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まとめ
- JR九州・高速道路とも運転見合わせ/通行止めが続いており、解除の見通しは立っていない(最新情報は公式サイトで要確認)
- 「早く帰りたい」という気持ちが、危険の見積もりを誤らせることがある(感情ヒューリスティック)
- 歩き出す判断基準は「揺れが落ち着いた・安全な道が確認できた・体力が十分」の3つ
- 待っている間は、安否確認・情報収集・今いる場所の安全確認に集中する
「待つ」ことは、何もしていないことではありません。大切な人のもとへ、安全にたどり着くための選択です。
このブログは、学生や地域の皆様が防災の基本を体系的に学べる「オンライン防災教本」を目指して、本学教員である筆者の研究・教育成果に基づき作成しています。
実際の災害時は現場の状況に応じた柔軟な判断が求められます。記事に含まれる情報の活用は読者の皆様の判断と責任において行っていただきますようお願い申し上げます。また、記事の内容は大学の公式な見解や推奨を意味するものではありません。なお、記事に含みうる誤りに関する一切の責任は筆者に帰属します。交通機関・道路の状況は本日中も変化するため、必ず各社・各自治体の最新の公式発表をご確認ください。
- NHKニュース(2026).「JR九州 九州のすべての列車の運転を見合わせ」(2026年7月28日18時00分).
- 日本経済新聞(2026).「熊本地震、九州の高速道路で段差やひび割れ 通行止め相次ぐ」(2026年7月28日).
- 西日本高速道路株式会社(NEXCO西日本)(2026).「7月28日 熊本県の地震による通行止め・災害状況等について(第1報)」(2026年7月28日).
