2026.07.31 ぼうさいらぼ

【被災者向け】令和8年熊本地震:罹災証明書の申請前に確認したいこと

避難生活や後片付けで疲れている中、恐縮ですが、大切なお知らせです。

7月30日から、自治体ごとに「罹災証明書」の申請受付が始まっています。これから受けられる支援の多くが、この証明書を前提としています。無理のない範囲で、5分だけ確認してください。

この記事でわかること
こんな方へ
  • 自宅が被害を受け、支援制度の利用を考えている方
  • これから片付けを始めようとしている方
  • 宇城市・八代市・氷川町・嘉島町など、被害の大きかった地域にお住まいの方
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罹災証明書とは何か

罹災証明書は、地震などの災害で住まいに被害を受けたことを、市区町村長が証明する書類です。被災者生活再建支援金の給付、税金・保険料・公共料金の減免や猶予など、被災者向けのさまざまな支援策を申請する際に必要になります。今後の生活再建の、いわば入り口になる書類です。

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片付けの前に、写真を撮っておくと安心です

罹災証明書の交付には、市区町村の職員による「現地調査」を受けるのが基本です。ただし、被害が軽微な場合は、被災者自身が撮影した写真から被害を判定する「自己判定方式」を使える自治体が多く、この場合は現地調査を省略でき、交付が早まります。

写真がなくても、証明書は発行されます。写真は「必須」ではなく、「あれば手続きが早くなるもの」です。撮影のために、崩れかけた建物に近づいたり、高い場所に登ったりするなど、無理は絶対にしないでください。写真がなければ、通常通り職員の現地調査を受ければ大丈夫です。

ただし、片付けや修繕をすっかり終えてしまい、被害の跡が確認できなくなると、被害の程度を証明できず、「罹災届出受理証」(被害の程度ではなく、届け出たこと自体の証明にとどまるもの)になってしまうことがあります。安全に配慮できる範囲で構わないので、片付けの前に、無理のない範囲で記録を残しておくと、後々スムーズです。

撮っておきたい写真(無理のない範囲で)

・表札と、建物全体がわかる写真(できるだけ4方向から)
・被害が大きい箇所の「寄り」の写真(近づいて被害の詳細がわかるもの)
・同じ箇所の「引き」の写真(少し離れて全体がわかるもの)
・撮影日時がわかると、より確実です

県央地域の申請窓口(宇城・八代・氷川・嘉島)

断水・停電の被害が特に大きかった宇城市・八代市・氷川町、そして人的被害の大きかった嘉島町を中心に、申請窓口の情報をまとめます。自治体によって開始日や窓口が異なるので、必ずご自身の自治体の情報を確認してください。

宇城市

本庁は7月31日(金)から受付開始。三角支所・豊野支所は8月1日(土)から。窓口は9:00〜16:00(当面、土日も開設)。小川総合文化センターラポート・不知火支所は、停電復旧の見込みが立っていないため開設時期は未定です。
宇城市公式サイトで詳細を確認する

氷川町

マイナポータルでのオンライン申請に対応していますが、窓口での申請も可能です。オンラインでの手続きが難しい場合は、氷川町公式サイトで窓口の場所・受付時間を確認してください。

八代市

窓口での申請が基本です。「り災証明願」「り災証明申請書」の用紙は、市役所本庁・各支所に用意されているほか、市ホームページからダウンロードもできます。窓口には、身分証明書(運転免許証・マイナンバーカードなど)と、被害状況がわかる写真をお持ちください。申請・発行の手数料はかかりません。マイナポータルからのオンライン申請も、追加の選択肢として利用できます。
八代市公式サイトで詳細を確認する

マイナポータルの利用が難しい方へ:ここまで紹介した自治体はいずれも、これまで通り窓口や郵送での紙の申請が可能です。オンライン申請はあくまで選択肢のひとつであり、必須ではありません。ご高齢の方や、スマートフォン・マイナンバーカードの操作が難しい方は、遠慮なく窓口(各市役所・役場)での申請をご利用ください。ご家族や周りの方が代わりに窓口へ行く場合は、委任状が必要になることがあります。
嘉島町について:イオンモール熊本での被害など、人的被害が大きかった地域ですが、この記事の執筆時点では、罹災証明書の具体的な申請窓口・受付開始日を確認できませんでした。嘉島町公式サイトで直接ご確認ください。

なお、熊本市でも7月30日(木)午前9時から窓口での受付が始まっています。上記以外の自治体にお住まいの方は、熊本県の防災情報ポータルで、お住まいの市町村の情報を確認できます。

お住まいの自治体を確認する
デジタル庁「令和8年熊本地震 罹災証明書のオンライン申請について」(対象自治体の一覧)
熊本県防災情報ポータル(市町村ごとの避難所・支援情報)

オンライン申請という選択肢もあります

マイナンバーカード(またはスマホ用電子証明書)をお持ちで、操作に慣れている方は、マイナポータルを通じてオンラインで申請することもできます。役所に行く時間が取れない方、混雑を避けたい方には便利な方法です。ただし、これはあくまで窓口申請に加わった選択肢のひとつです。電子署名ができない場合は、後日、本人確認書類の提出が必要になることがあります。

今できること
可能な範囲で構わないので、被害箇所の写真を撮っておくと手続きがスムーズです。無理な撮影は禁物です。写真がなくても、現地調査を受ければ証明書は発行されます。あわせて、お住まいの自治体の申請窓口・受付開始日を確認しておきましょう。
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まとめ

今回のポイント
  • 罹災証明書は、生活再建の支援策を受けるための入り口となる書類
  • 写真は必須ではなく、あれば手続きが早くなるもの。無理な撮影はしない
  • 宇城市・氷川町・八代市・嘉島町など、自治体ごとに受付開始日・窓口が異なる
  • 窓口での申請が基本。マイナポータルでのオンライン申請は、あくまで追加の選択肢

今は目の前の片付けで手一杯かもしれませんが、この一手間が、この先の支援につながります。まずは写真を撮ることから始めてください。

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Author

サトウ先生|博士(工学) / 防災士
京都光華大学 社会学部 社会共創学科
本ブログの趣旨と免責事項

このブログは、学生や地域の皆様が防災の基本を体系的に学べる「オンライン防災教本」を目指して、本学教員である筆者の研究・教育成果に基づき作成しています。
実際の災害時は現場の状況に応じた柔軟な判断が求められます。記事に含まれる情報の活用は読者の皆様の判断と責任において行っていただきますようお願い申し上げます。また、記事の内容は大学の公式な見解や推奨を意味するものではありません。なお、記事に含みうる誤りに関する一切の責任は筆者に帰属します。申請窓口・受付開始日は変更される可能性があるため、必ずお住まいの自治体の最新の公式発表をご確認ください。

参考・出典
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