2026.02.24 ぼうさいらぼ

コスパ最強の備蓄!ローリングストックの始めかた−めんどくさがりでも続く3つのルールと厳選リスト

ご自宅の食料、どのくらい備蓄していますか?

乾パン、アルファ化米、缶詰、備蓄用の水…たくさんある中からよくわからず買ったあの非常食、ずっと放置していませんか?ただでさえ毎日忙しいのに、普段使わないものまで気を回すのは難しいですよね。友だちから「ローリングストックがおすすめだよ!」って聞いたことあるけど、よく分からないし…

よく分からないこと、ついつい放置してしまいますよね。私はシナモロールのことをずっと「シナモンロール」だと思ってました。調べてみると、なんだか大人の事情もありそうですね…いつまでも大人にはなりたくないサトウですこんにちは。完全に手遅れです。

サトウは手遅れかもしれませんが、ローリングストックという言葉を正しく理解し実践するのに手遅れはありません。この記事では、「聞いたことあるけど行動は面倒」というめんどくさがり気質な方でも無理なくできる備蓄術をお伝えします。

この記事でわかること
こんな人におすすめ!
  • 「備蓄しなきゃ」と思いつつ何もしていない方
  • 買ったはいいけど消費期限を切らしたことがある方
  • 管理が面倒で続かない方

まず知っておこう:「備蓄」と「ローリングストック」の違い

備えとしての防災グッズは大きく分けると3種類があります。

普段からの携行品
非常用持ち出し袋
備蓄品 ← 今回お話しするのはこれです

非常用持ち出し袋=防災リュックについては以下の記事をご確認ください。

あわせて読みたい
その防災リュックの重さ、本当に背負って走れますか?−重さの目安を「正しく使う」ための断捨離ガイド
防災リュックの詳細はこちら


まず、「備蓄」と「ローリングストック」の違いを簡単に整理すると、

備蓄:非常時に使用するため保管しておくもの
ローリングストック:普段消費するものを多めに買って備えておくもの(考え方)

「いつ来るかわからない災害が心配!うちは家族も多いし、非常食を大量に買って備蓄しておこう!」—これには大きな落とし穴が2つあります。

落とし穴(1):管理が行き届かないことがある

非常食を買ったあの日、いつだったか覚えていますか?管理が行き届かず、気づいたら賞味期限が数年切れていた…ということもよくあります。

落とし穴(2):食べ慣れないものを食べるストレスがある

あなたが買った非常食、食べてみたことはありますか?万が一災害に遭い、非常食を食べることになったとき、もし口に合わなかったら…被災のストレスに加えて食べるストレスまで受けてしまいます。

以上の理由から、被災したとき「食べること」に関しては備蓄だけに頼ることはあまりお勧めできません。

そこでお勧めしたいのがローリングストック。ローリングストックは備蓄とは考え方がまったく異なります。

「普段食べているものを少し多めに買い置きして、食べたら補充する」
ローリングストックの概念図

それだけです。特別な食料も、特別な管理も必要ありません。日常の買い物と備蓄が一体化するので、期限切れがほぼ起きません。コスパも最強です。

参考:政府広報オンライン「今日からできる食品備蓄。ローリングストックの始め方」

めんどくさがりさん向けローリングストック、3つのルールだけ覚える

几帳面な方は、この記事であらためて伝えなくても家の中の管理はバッチリなんです。問題はめんどくさがりな方。サトウもこの部類です(泣)

そんな方へ。難しいことは何もありません、覚えることは3つだけです。

1

「いつものを2個多く」買う

特別な非常食を買いに行く必要はありません。

いつものカップ麺を1個買うところを3個買う。いつものレトルトカレーを3個買うところを5個買う。それだけです。

ワンポイントアドバイス!
「備蓄のために何を買えばいいかわからない」という方へ。答えは「今日食べたいと思ったもの」です。食べたいと思えるものを買い置きするから、ちゃんと消費できます。
2

「古いものを手前」に置く

これが唯一の管理です。といっても、やることは簡単。

新しく買ったものは棚の奥へ。古いものは手前へ。

それだけで「古い順に自然と使われる」状態になります。最近スーパーでも「てまえどり」と言っている方法ですね。

ワンポイントアドバイス!
缶詰は「重ねて収納しない」のがコツです。重ねると奥のものが取り出しにくくなって、手前のものばかり使ってしまいます。立てて並べて、新しいものを奥から足していく。これだけで回ります。
3

「備蓄庫」を1か所にする

ストックする場所を分散させすぎると管理できなくなります(分散備蓄は防災リュックや非常食、水の話であって、普段使用する食料は別です)。

食料のローリングストック場所=備蓄庫は1か所に集めましょう。キッチンの棚の一角でも、廊下の棚でも、場所は問いません。「ここが備蓄庫」と決めて、ここだけを見ればストックの状況がわかる状態にする。パントリーが備えられている家ならば、それが一番良いです。

「何が足りないか」を買い物前に確認できる。それが続く仕組みのコツです。

何を買えばいいか:めんどくさがりさん向け厳選リスト

「具体的に何を買えばいいかわからない」という方のために、一人暮らし・めんどくさがりさん向けの買い置きリストを出します。選定基準は「調理不要・長期保存・普段も食べられる」の3点です。

主食

  • カップ麺・インスタント袋麺:5〜10個
  • レトルトご飯:5〜10パック

主菜・タンパク源

  • サバ缶・ツナ缶・焼き鳥缶:5〜10缶
  • レトルトカレー・丼の素:5〜10パック

ビタミン・食物繊維等

  • 野菜ジュース:5〜7本
  • ドライフルーツ:1袋
  • 果物の缶詰:2〜3缶程度

その他

  • 調味料:一式
  • インスタント味噌汁・スープなど:5〜10食分

栄養補完・間食

  • チョコレート・羊羹・カロリーメイト:数パック
  • その他好きなお菓子

2Lペットボトル:5〜10本(最低3日分=9L)

これらの食品では「加熱」が必要なこともあります。その場合は「防災グッズ最低限リスト」に挙げたカセットコンロが役に立ちますね!

あわせて読みたい
水・食料と合わせて買うべき『第3の必需品』とは?一人暮らし向けの防災グッズ最低限リストを厳選
カセットコンロの詳細はこちら
ワンポイントアドバイス!
「非常食」とされているものだけを無理に買う必要はありません。普段食べているものの買い置きで備蓄はある程度完成します。「防災コーナー」にも行ってほしいですが、頻繁に行かなくていいです。その分「いつもの食品コーナー」に行くことをおすすめします。

これで「最低3日分、できれば1週間分」の備蓄になります。全部スーパーやコンビニで買えます。

特に大学生・新社会人でこれから新生活を始められる方、食料を一式買い揃えるときに「ローリングストック」を意識してみてください。

まとめ:めんどくさがりさん向け備蓄、3つのルールだけ

ローリングストックで覚えることは、たった3つです。
1. いつものものを「2個多く」買う
2. 古いものを手前に置く
3. ストックゾーンを1か所だけ決める

管理表もアプリも不要。特別な非常食も不要。次にコンビニかスーパーに行ったとき、カップ麺かレトルト食品をいつもより2個多く買ってください。それだけで今日からローリングストックが始まります。

「ちょっと防災」、今日から始めてみてください。

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Author

サトウ先生|博士(工学) / 防災士
「専門知識を、わかりやすく身近に。」これまで数々の自然災害を目の当たりにしてきた実体験をもとに、防災に関する大学での講義や地域での講演を行う。南国出身のため雪にはとっても不慣れで、京都での最大の災難は大雪のときに滑ったことだと思っている。摩擦係数の計算は得意だが、雪道の滑りやすさは計算外だった。だが、その失敗さえも防災の教訓に変えてしまうのが私のスタイルだ。実に面白い。
本ブログの趣旨と免責事項

このブログは、学生や地域の皆様が防災の基本を体系的に学べる「オンライン防災教本」を目指して、本学教員である筆者の研究・教育成果に基づき作成しています。
実際の災害時は現場の状況に応じた柔軟な判断が求められます。記事に含まれる情報の活用は読者の皆様の判断と責任において行っていただきますようお願い申し上げます。また、記事の内容は大学の公式な見解や推奨を意味するものではありません。なお、記事に含みうる誤りに関する一切の責任は筆者に帰属します。

参考・出典
政府広報オンライン「今日からできる食品備蓄。ローリングストックの始め方」
農林水産省「災害時に備えた食品ストックガイド(1)」
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