2026.07.29 ぼうさいらぼ

【被災者向け】令和8年熊本地震:子どもの心のケア、まず渡したいもの

一緒にいる子どもの様子は、いつも通りでしょうか。

急に甘えん坊になった、無口になった、些細なことで泣く、あるいは逆にいつも以上に元気になった。こうした変化があっても、心配しすぎないでください。今日できる、簡単で効果的なことがあります。

この記事でわかること
こんな方へ
  • 小さな子どもと一緒に避難している方
  • 子どもの様子が、いつもと違うと感じている方
  • 自宅に一時的に戻れるかもしれない方
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環境の変化は、子どもにとって大きなストレスになる

避難所や車中泊など、急な環境の変化は、大人が思う以上に子どもの負担になります。子どもは不安をうまく言葉にできないため、赤ちゃん返りや、些細なことで泣く、逆に元気すぎるように見えるなど、大人には分かりにくい形で表れることがあります。私も令和2年熊本豪雨時の避難所で子どもの支援にあたった際に、このような子どもが多いことは実感しています。

日本赤十字社やユニセフ協会も、こうした変化は多くの場合、一時的で自然な反応だとしています。「病気なのでは」と過度に心配する必要はありませんが、少し気にかけてあげてください。

なぜ「いつものモノ」が支えになるのか

周りの環境がガラッと変わってしまった中でも、使い慣れたぬいぐるみや毛布、タオルは変わらず傍にあることで大きな効果をもたらします。いつもと同じ感触や匂いは、子どもにとって「大丈夫」を実感できる、数少ない手がかりになります。

今すぐできる3つのこと

1

使い慣れたものを渡す

自宅に一時的に戻れるようなら、いつものぬいぐるみや毛布、タオルを持ってきてあげてください。特別なものである必要はありません。子どもが普段から触れているもので十分です。

2

難しければ、代わりのもので構わない

自宅に戻れない場合は、避難所にある新しいタオルやクッションなど、身近にあるものを「この子の特別なもの」として渡してあげるだけでも構いません。

3

そばにいる時間を大切にする

「もう大丈夫だよ」と言葉で安心させようとするより、そばにいて、子どものペースに付き合ってあげることの方が支えになります。地震ごっこや、そのときの絵を描くといった様子が見られても、無理にやめさせず見守ってあげてください。

今できること
可能なら、今日のうちに自宅からいつものぬいぐるみや毛布を持ってきてあげてください。特別なことをする必要はありません。そばにいる時間そのものが、子どもにとって一番の支えになります。
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まとめ

今回のポイント
  • 環境の急な変化は、子どもに大人以上のストレスを与えることがある
  • 赤ちゃん返りや些細なことで泣く、逆に元気になるなどの変化は、多くの場合一時的で自然な反応
  • 使い慣れたぬいぐるみや毛布は、子どもが「大丈夫」を感じる手がかりになる
  • 言葉で安心させるより、そばにいる時間を大切にする

特別なことをする必要はありません。いつものもの、そしていつも通りそばにいることが、今、子どもにとって一番の安心になります。

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Author

サトウ先生|博士(工学) / 防災士
京都光華大学 社会学部 社会共創学科
「専門知識を、わかりやすく身近に。」これまで数々の自然災害を目の当たりにしてきた実体験をもとに、防災に関する大学での講義や地域での講演を行っている。
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このブログは、学生や地域の皆様が防災の基本を体系的に学べる「オンライン防災教本」を目指して、本学教員である筆者の研究・教育成果に基づき作成しています。
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参考・出典
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